来週以降ドル安が一服するか注目の局面に=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円は現在、110.80近辺での推移となっている。朝方発表になった米雇用統計が予想を上回る内容となったことから為替市場ではドル買いが強まっており、ドル円も買い戻しが強まっている。米雇用統計発表前の110円ちょうど付近から一時111円台を回復する場面も見られた。

 今回の米雇用統計は現段階では完璧に近い良好な内容であっただろう。完全雇用に近い中、非農業部門雇用者数(NFP)は20万人を超え、労働参加率も上昇し、失業率は4.3%に再び低下している。そして、何といっても平均時給は安心感をもたらしたであろう。前年比では予想を若干上回り、前月比ではプラス0.3%と高めの上昇となった。

 きょうの米雇用統計はこれまで同様に力強い米労働市場が示された。ドル安に過熱感もある中、これまでのドル安の流れに一服感が出るか、来週以降の動きが注目されるところではある。来週は米消費者物価(CPI)の発表などが控えており、インフレ鈍化懸念を和らげるようであれば、ドル反転の可能性も期待できそうだ。

USD/JPY 110.81 EUR/USD 1.1747

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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