【これからの見通し】FOMC控えて動きにくい中で、ユーロ相場の再浮上はどうか 昨日のトランプ米大統領の娘婿クシュナー大統領上級顧問に関する証言からは目新しい内容はみられず、市場は肩透かしされた格好。依然としてロシアゲート関連の不透明感は続いており、今後のトランプ・ジュニア氏やマナフォート氏の証言待ちになっている。 昨日のNY株式市場はダウ平均が66.90ドル安となる一方で、ナスダック指数は23.05高となるなどまちまち。米トランプ政権への不透明感と決算期待とが交錯している。 為替市場では、ドル円が110円台後半までの下落で下げ一服となっており、クロス円もやや下げ渋り。ひとまずリスク回避圧力は一服している。きょうから明日にかけて開催される米FOMCの結果待ちで動きにくい面もありそうだ。 そのなかで、ユーロドルは1.16台で足固めの動きが続いている。きょうのメルシュECB専務理事の講演では、成長が上向いていることが指摘されており、緩和は依然として必要としながらも、市場では再びユーロ買いが優勢になっている。 きょう発表される経済指標は、ドイツIfo景況感指数(7月)、米S&Pケースシラー住宅価格(5月)、米コンファレンスボード消費者信頼感指数(7月)など。昨日のドイツ製造業PMIは予想を下回っており、ユーロが小幅に売られていたが、きょうのドイツIfo景況感指数ではどうか。事前予想は114.9と前回の115.1からやや伸び悩む見込みとなっている。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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