【これからの見通し】週明けはリスク回避ムード、FOMCまでに一服するのか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】週明けはリスク回避ムード、FOMCまでに一服するのか

 今週は米FOMC会合が注目されるが、その前に週明けの相場はリスク回避ムードが広がっている。先週末から各国株式市場が売り優勢となっている。米国でのロシアゲート問題に加えて、日本では加計問題が取り上げられている。相場テーマの本筋は各国金融政策スタンスの差とみられるが、目先は政治リスクが株安・円高の圧力となる面があるようだ。FOMCの結果発表は日本時間27日午前3時に予定されているが、それまでの週前半の取引で政治リスク起因の円高圧力が一巡するのかどうか気掛かりな点となろう。きょうはトランプ米大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問が、ロシアによる米大統領選介入とトランプ陣営の癒着疑惑のロシアゲートについて、米上院情報委員会で証言する。市場の反応はどうか。

 その他の材料としては、欧州ではドイツとユーロ圏の製造業および非製造業PMI・速報値(7月)が発表される。きょう発表されたIMFの世界経済見通しは前回4月から据え置きとなったが、そのなかでユーロ圏の成長見通しは引き上げられており、米英の下方修正とは対照的な結果だった。週明けの海外市場でもドル安・ユーロ高の流れが再燃するのか注目されよう。講演では、ECBエコノミスト・スメット氏が予定されている。また、英国ではブレーザー英中銀理事(金融安定化担当)の講演が予定されている。

 NY時間にはカナダ卸売売上高(5月)、米中古住宅販売件数(6月)の発表が予定されている。今週は米FOMCに加えて第2四半期GDP速報値も発表される。6月の住宅市場の動向は注目に値しそうだ。事前予想は年率換算557万件程度と前回5月の562万件からはやや低下が見込まれている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明   

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