ポンド円に戻り売り　現行水準ブレイクなら１４３円台前半も視野に＝ＮＹ為替

　ドル円の下値模索が強まっていることもあり、ポンド円もきょうは売りが強まっている。ロンドン時間の145円台前半から、ＮＹ時間に入って一時144円ちょうど付近まで下落する場面も見られている。

　先日発表になった英消費者物価が予想を下回ったことや、ＥＵ離脱交渉に進展が見られない中、一時高まっていた８月の英金融政策委員会（ＭＰＣ）での利上げ期待がここに来て後退している。ポンド自体の上値も次第に重くなる中、ドル円も下げ幅を拡大する動きが続いており、ポンド円を圧迫している。

　６月中旬から７月初旬にかけての上昇波のフィボナッチ３８．２％戻しの水準が現在の144円台前半に来ている。この水準をブレイクし、方程式通りであれば、５０％戻しの143円台前半までの下げも想定されそうだ。

GBP/JPY　144.33　GBP/USD　1.2993　EUR/GBP　0.8979

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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