ポンドの上値が重く、対ドルでも下落　利上げ期待が後退＝ＮＹ為替

　ポンドの上値が重く、ＮＹ時間に入って対ドルでも戻り売りが優勢となっている。ポンドドルはロンドン時間に1.30台を回復していたものの、ＮＹ時間に入ると1.2660近辺まで伸び悩んでおり、ロンドン時間の上げを帳消しにしている。

　特に売り材料は見当たらないが、対円やユーロなどクロスでの売りがポンドを圧迫しているようだ。ポンド円は144円ちょうど付近まで一時下落しており、２１日線を完全に下放れる展開となっている。

　先日発表になった英消費者物価が予想を下回ったことや、ＥＵ離脱交渉に進展が見られない中、一時高まっていた８月の金融政策委員会（ＭＰＣ）での利上げ期待がここに来て後退しているようだ。

　目先の下値サポートは前日安値の1.2930付近が意識される。

GBP/USD　1.2966　GBP/JPY　144.21　EUR/GBP　0.8991

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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