ドル円に買戻し　マクロ系ファンドの買い観測も＝ＮＹ為替

　ドル円はＮＹ時間に入って買戻しが優勢となっており、現在は113.40近辺で推移している。前日から戻リ売りが優勢となる中、イエレンＦＲＢ議長の前日の議会証言をきっかけに、その流れが幾分強まった。本日の東京からロンドン時間にかけても上値の重い展開となり、ドル円は一時112.85付近まで下落していた。

　しかし、ＮＹ時間に入ると買戻しが膨らんでいる。イエレン議長の２日目の議会証言が行われているが、前日の証言から大きな違いもなく、市場への影響は小さい。また、朝方に生産者物価（ＰＰＩ）や新規失業保険申請件数が発表になっていたが、予想を若干下回る内容となったものの反応は限定的。

　原油相場や米株が堅調に推移する中、米国債利回りが上昇しておりドル円の買戻しをサポートしている模様。下値ではマクロ系ファンドの買いも観測される中、ユーロ円での買いがドル円をサポートしているとの指摘も聞かれる。

　本日の１０日線は113.40付近に来ており意識されるポイントではあるが、現在はその水準での推移となっている。

USD/JPY　113.36

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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