イエレン証言で利回り低下 米10年債は一時2.30%付近=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間16:47)
2年債   1.339(-0.036)
10年債  2.318(-0.043)
30年債  2.885(-0.039)
期待インフレ率  1.761(+0.007)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは低下。イエレン議長の議会証言を受けて利回りは低下している。議長がインフレを注意深く見て行く姿勢を示したことや、緩やかな利上げを強調したことから、市場も敏感に反応。しかし、インフレ鈍化は一時的要因との見方は変えておらず、利上げの方向性やバランスシート縮小の年内早期開始にも言及していた。

 今回の議長の証言を受けて9月のFOMCでは、利上げは見送られるものの、月間100億ドルから始める再投資の縮小は開始する可能性はありそうだ。

 この日は米10年債入札があり、最高落札利回りが発行日前利回りを上回った。応札倍率も前回よりは低下し、発表後は利回りも下げ幅を縮小する動きも見られていた。ただ、大きな動きには至っていない。

 10年債は2.30%付近まで低下し、30年債は2.87%台まで一時低下した。

 2-10年債の利回り格差は98(前日99)。

米10年債入札結果
最高落札利回り 2.325%(WI:2.321%)
応札倍率    2.45倍(前回2.54倍)

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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