米国債利回りは低下 ブレイナード理事が慎重姿勢示す=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間16:57)
2年債   1.375(-0.008)
10年債  2.361(-0.013)
30年債  2.923(-0.003)
期待インフレ率  1.754(+0.024)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは低下。明日のイエレンFRB議長の議会証言を前に様子見気分も強かった。そのような中、きょうはブレイナード理事の発言が伝わっており、「最近のインフレ軟化踏まえて金利軌道を検証。追加利上げ決定前にインフレを見極める意向」と述べた。また、「FF金利の正常化はかなり進行していると認識している」とも言及し、追加利上げに慎重姿勢をほのめかしている。

 同理事は以前からハト派色が強く、ドル高をけん制する傾向にある理事だが、そのスタンスは維持しているようだ。

 この日の米3年債入札をで最高落札利回りが発行日前利回りを下回ったことも利回りを押し下げていた。

 10年債は2.35%付近まで低下し、30年債は2.90%台まで一時低下した。

 ただ、2-10年債の利回り格差は99(前日99)で変わらず。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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