【これからの見通し】北朝鮮リスクと米独立記念日で小休止の相場、米国勢復帰でどうか 今週は北朝鮮のICBM発射実験が波紋を広げた。先週からの円安の流れに調整が入っている。ドル円は113円を挟んで北朝鮮報道を材料に神経質な上下動をみせている。また、昨日が米独立記念日の祝日のため米株式・債券市場が休場となったことも市場全般に取引量の低下、動意薄の状況を招いていた。 きょうは米国勢が市場に本格的に復帰する。米国側が北朝鮮リスクをどの程度深刻に受け止めているのか。米株式市場の動向が試金石となりそうだ。 きょうの材料は欧州ではドイツ、ユーロ圏、英国などの非製造業PMIが発表される。いずれも6月のデータだが、ドイツとユーロ圏が確報値であるのに対して英国は初出の数字となる。結果次第ではあるが、市場に与えるインパクトは英国指標のほうが大きそうだ。 米国では米耐久財受注・確報値(5月)、製造業新規受注(5月)が発表される。米雇用統計発表を金曜日に控えており、きょうの指標はやや注目度が低そうだ。また、直近のFOMC議事録が発表される。6月は利上げとともに今後のバランスシート縮小の方針も発表されていた。また、インフレ鈍化については一時的な要因によるものとの認識が示されていた。議事録で新規材料が出てこなければ、市場の関心は米雇用統計に向かいそうだ。 なお、通常は水曜日に発表される米EIA週間石油在庫統計は、今週は米祝日の影響で現地時間木曜日に発表される。原油相場は足元のインフレ動向に影響するほか、株式市場にとっては資源株を動かす要因となる。6月下旬からは反発地合いとなっている。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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