【これからの見通し】週明けは静かに取引開始、欧州では伊銀救済をこなすか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】週明けは静かに取引開始、欧州では伊銀救済をこなすか

 週明けのオセアニア・東京市場は静かに取引を開始している。ドル円は早朝に111.13近辺まで小安い動きをみせたが、その後は日経平均がプラス圏での揉み合いに落ち着き、NY原油先物が時間外取引で43ドル台でジリ高となるなどリスク動向が安定している。ドル円は足元で111.40近辺までの上昇と小動き。市場では夏枯れ相場のようだ、との声もでている。

 この後の海外市場では、ユーロ相場の動向をチェックしておきたい。週末はイタリア関連のニュースが多かった。ベネト州の地方銀行の破綻処理に日本円で約2兆円がコミットされることが閣議で決定された。また、同国では地方選が行われており、中道右派野党が躍進と報じられている。銀行破綻処理など現行政権には風当たりが強そうだ。まずは、イタリア債の反応をみながらユーロ相場を見てゆく必要があろう。一方で、米格付け会社ムーディーズはギリシャのCaa2への格上げ、見通しポジティブと発表した。ただ、依然としてジャンク級ではあり、市場の反応はどうか。ユーロ関連では、ドイツIfo景況感指数(6月)の発表も予定されている。事前予想は前回(114.6)並の114.5程度が見込まれている。

 英国ではメイ首相率いる保守党とDUPとの閣外協力についての合意が待たれている。26日の午前にDUPのフォスター党首とメイ首相が会談を行うとの報道があった、合意の発表があればポンド買いに反応する可能性があり、念のためチェックはしておきたい。

 米国では、耐久財受注・速報値(5月)が発表される。航空機などの大口受注で予想が当たりにくい指標として知られている。前月比は-0.7%、輸送除くコア前月比は+0.4%程度が見込まれている。この指標は事前の織り込みがしにくく、結果次第の面が強そうだ。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明  

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