米１０年債利回りは大幅低下　ＣＰＩに失望感＝ＮＹ債券概況

米国債利回り（NY時間17:01）
2年債　 　1.331（-0.032）
10年債　　2.126（-0.085）
30年債　　2.769（-0.096）
期待インフレ率　　1.724（-0.054）
※期待インフレ率は10年債で算出

　きょうのＮＹ債券市場で米国債利回りは大幅に低下した。朝方発表された米消費者物価（ＣＰＩ）と小売売上高が、かなり期待を裏切る内容だったことから失望感が強まっている。特にＣＰＩがコア指数で前年比１．７％と予想を下回り、インフレ鈍化傾向を鮮明にしたことが失望感を招いたようだ。

　ただ、午後に発表されたＦＯＭＣを受けて、全体的には正常化に向けてタカ派姿勢を堅持している印象だったことから、利回りは下げ幅を縮小したものの、戻せてはいない。

　米１０年債利回りは一時２．１０％まで低下。３０年債も２．７６％まで低下している。

　２－１０年債の利回り格差は８０（前日８５）までフラット化している。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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