FRBは正常化に向けた姿勢を堅持 ドル買いの反応=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 先ほど公表されたFOMCの結果やイエレン議長の会見を受けてドルは買い戻しが優勢となっている。大方の予想通り利上げを実施してきた。経済見通しについても、今年のインフレ見通しは下方修正したものの、成長見通しは上方修正している。注目のFOMCメンバーの金利見通しも前回から変わっておらず、中央値では年内はあと1回、来年は3回の利上げを見込んでいる。

 バランスシート縮小も発表され、当初は月100億ドルづつ縮小し、3ヵ月ごとに見直す具体策を示した。開始時期については明言していない。

 インフレについてイエレン議長は、インフレが上向いた証拠はないとしているものの、数回のインフレ指標に過剰反応しないことが重要とも述べている。また、インフレは一部のちょっとした(ONE-OFF)物価の下げを反映とも言及している。

 全体的には正常化に向けてタカ派姿勢を堅持している印象だ。

 ドル円は109.65近辺まで買い戻されている。ただ、FOMCの結果を受けて株式市場でIT・ハイテク株が再び下落しており、上値を抑えている面もあるようだ。

 ユーロドルは1.12台前半まで下落しており、CPI後の上げの大部分を帳消しにしている。

USD/JPY 109.60 EUR/USD 1.1217

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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