ソフトブレクジット、もしくは、ブレクジット自体が無くなる可能性も指摘される＝ＮＹ為替

　きょうはポンドの買い戻しが強まっており、ポンド円は140円台を回復している。前日は一時138円台まで下落していた。この日発表された５月の英消費者物価指数が前年比で２．９％まで上昇しており、ポンド買いを誘発している模様。

　先日の英総選挙を通過して、与党保守党は過半数を割り込み、与党内からはメイ首相の責任問題も取り沙汰されている。メイ首相は北アイルランドの保守政党である民主統一党との連立を模索しており、政権は発足しそうな情勢ではある。

　しかし、メイ首相の政権が安定するかどうかは未知数との指摘も聞かれる。場合によっては、ハードブレクジットからソフトブレクジット、もしくは、ブレクジット自体が無くなる可能性も指摘されている。

　その場合は、政治的混乱が予想され短期的にはポンド売りの反応も想定されるが、元の状態に戻ることから、最終的には英中銀の利上げも想定され、ポンド買いになる可能性も高い。

GBP/USD　1.2756　GBP/JPY　140.24　EUR/GBP　0.8790

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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