ユーロドルは一時1.12割れ IMFはイタリア経済は緩やかな成長と指摘=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロドルはNY時間に入って戻り売りが優勢となっており、一時1.12を割り込む場面も見られた。株式市場でIT・ハイテク株への売りが強まる中、ユーロ円が下落していることもあり、ユーロドルは上値を重くしている。

 週末に実施された仏国民議会選挙ではマクロン大統領の新党が圧勝したことで、ユーロは堅調な動きも見られていた。ただ、ユーロドルは1.12台前半の水準が重く、米IT・ハイテク株の下げを見て利益確定売りが出たのかもしれない。しかし、現状は下押す動きまではなく、1.12ちょうど付近で推移している。

 IMFがイタリア経済に関するレビューを発表しており、2017年の成長見通しを従来の0.8%から1.3%に上方修正した。ただ、2018年から2020年の成長平均は1.0%と緩やかな成長に留まるとしている。ECBの正常化による悪影響を他のメンバー国よりも大きく受けるとの見方も示した。銀行のバランスシート改善が急務としている。

 なお、ユーロ円は下値模索が続いており、一時122円台に下落する場面も見られている。現在は123円ちょうど付近で推移。

EUR/USD 1.1201 EUR/JPY 123.05 EUR/GBP 0.8836

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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