ユーロドルは戻り売り ECBは注意深いアプローチを強調=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 このあと日本時間3時に公表されるFOMC議事録を前にド買い優勢の動きが続いており、ユーロドルは戻り売りに押されている。NY時間に入って売りがやや強まっており、1.1170近辺まで値を落とす場面も見られた。ただ、ECBの出口戦略への期待から下値では押し目買い意欲もなお旺盛で、底堅い動きは続いている状況。

 きょうECBは半年に一度の金融安定化報告を発表しており、ドラギ総裁やコンスタンシオ副総裁の発言も伝わっていた。両者とも市場の期待とは裏腹に慎重姿勢を崩しておらず、ドラギ総裁は「基調インフレは引き続き低調」と述べていた。一方、フォワードガイダンスに関しては逸脱する理由はなく、利上げより前に量的緩和解除が先になるとの見解を示していた。また、コンスタンシオ副総裁は賃金上昇の鈍さがインフレ目標達成の障害になる可能性を指摘している。

 出口戦略に舵を切ったとしても注意深いアプローチが必要との見解を示した格好。

EUR/USD 1.1176 EUR/JPY 125.21 EUR/GBP 0.8643

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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