今週の株式市場は、日経平均株価が一時は2万円大台まで“あと2円”に迫ったものの、ロシアを巡るトランプ疑惑で失速した。 週初の15日は前週末のNYダウが軟調だったことや為替の円高を受け、利益確定売りに押され、日経平均は小幅に続落した。 翌16日は米株高や円安基調が好感され買いが先行し、日経平均は朝方に2万円大台まで“あと2円”に迫った。買い一巡後は先物売りで伸び悩んだものの、3日ぶりに反発した。17日は為替が円高方向に振れたことで売りが優勢となり反落した。18日は前日にトランプ政権のロシア関与疑惑を巡る政局混迷が嫌気されNYダウが急落したことを受け、日経平均は大幅に続落した。急速な円高進行も重しとなった。 週末の19日は為替市場で円高が一服したことで自律反発を狙った買いが膨らみ、日経平均は3日ぶりに反発した。 日経平均株価は、前週比293円(1.47%)安の1万9590円と5週ぶりに反落して取引を終えた。週間の振れ幅は548円と、前週の284円から拡大した。 来週もトランプ政権のロシア関与疑惑による米政治の混乱が続くとみられ、不安定な相場展開になりそうだ。 重要イベントとしては、国内では22日朝に発表される4月貿易統計が注目される。海外では25日に開催されるOPEC総会や26日開催のG7サミットに注視が必要だろう。 ◆マーケット・トレンド(5月15日~19日) 【↓】 5月15日(月)―― 小幅続落、利益確定売り優勢も押し目買い厚い 日経平均 19869.85( -14.05) 売買高21億5577万株 売買代金 2兆6519億円 【↑】 5月16日(火)―― 3日ぶり反発、米株高で買い先行も2万円大台わずかに届かず 日経平均 19919.82( +49.97) 売買高21億7425万株 売買代金 2兆6603億円 【↓】 5月17日(水)―― 反落、円高進行で利益確定売り優勢 日経平均 19814.88( -104.94) 売買高19億6447万株 売買代金 2兆4927億円 【↓】 5月18日(木)―― 大幅続落、米政治混迷による米株安、円高を嫌気 日経平均 19553.86( -261.02) 売買高21億8463万株 売買代金 2兆7198億円 【↑】 5月19日(金)―― 3日ぶり反発、円高一服で自律反発狙いの買い 日経平均 19590.76( +36.90) 売買高19億0863万株 売買代金 2兆4077億円 ◆セクター・トレンド(5月15日~19日) (1)三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険といった金融株が売られた (2)JXTG <5020> など石油、三井物 <8031> など大手商社といった資源関連株が大幅安 (3)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株もさえない (4)トヨタ <7203> など自動車、三菱重 <7011> など機械といった輸出株も下押す (5)JT <2914> など食品、日水 <1332> など水産といった内需株は総じて堅調 株探ニュース
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