朝方一気に円高に=東京市場前場概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 17日午前の東京市場は朝方に一気に円高が進む場面が見られ、ドル円は113円近辺から112円50銭台まで下落。その後少し戻していたが、戻りが鈍く、昼前に112円台半ば割れへと下げ幅を拡大するなど、円高傾向が強まっている。

 円高の背景にあるのが、トランプ大統領のロシア・ラブロフ外相への情報漏洩疑惑。15日NY市場夕方(日本時間16日朝)にワシントンポスト紙が報じた同疑惑に関しては、大統領は必要と考えれば機密情報を第3者に渡す権限を有しているという認識もあって、影響は限定的なものにとどまっていた。しかし、今朝になって情報の提供元が米国の同盟国であるイスラエルであるとの報道が出て、警戒感が一気に広がった。大統領の持つ機密情報漏洩の権利に関して、その提供元が同盟国となった場合、より慎重な対応が求められるとの認識があるため。

 株安の動きなども、戻りの鈍さにつながており、ドル円は112円70銭台がすでに重くなり、短期筋のポジション調整を誘った。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅 

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