ポンドは上向きの流れは堅持=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ポンドドルは1.29ちょうど付近、ポンド円は146円台半ばで推移している。きょうの為替市場は全体的にドル売り・円売りが優勢となっており、ポンドは堅調な展開を見せている。しかし、ポンドよりもユーロに資金が流れており、ユーロに比べれば上値が重い印象もある。

 先週の英中銀政策委員会(MPC)では利上げ、利下げ双方に可能性を残し、カーニー総裁は慎重姿勢を堅持していた。市場が期待していたほどに英中銀は、利上げバイアスには傾いていない印象もうかがえた。

 メイ首相が総選挙を表明して以降、英EU離脱交渉に対する楽観的な見方からポンドはリバウンドの流れに方向転換しているがここに来て、メイ首相が6月8日の選挙で勝利しても、離脱交渉はそう英国に有利になるほど簡単ではないとの見方もある。

 今後、物価高による消費減速も警戒される中、英中銀の利上げは市場の期待ほど早くはならないのではとの疑問も出始めているようで、このところのポンドの強気な見方にも一服感が出ているようだ。

 ただ、ポンドドルは先週からの動きで21日線はしっかりと維持されており、いまのところ上向きの流れは堅持している。

GBP/USD 1.2909 GBP/JPY 146.64 EUR/GBP 0.8502

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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