原油高、米株高がドル円をサポート 今週はFOMCメンバーの発言に注目=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 一連の朝方のイベントを通過してドル円は113.60近辺で推移している。朝方発表になったNY連銀景気指数が予想外のマイナスだったことで、一時113円台前半に値を落とす場面が見られた。ただ、113円を割ることなく戻す展開となっている。商品市場で原油の買い戻しが強まっており、それに伴う米株高がドル円をサポートしている。米国債利回りも上昇。

 ただ、為替市場では欧州通貨が買われており、相対的にドル売りの流れではある。先週末の消費者物価や小売売上高の結果を受けて、市場では6月利上げ期待がやや後退している。CMEのFEDウォッチでは6月利上げの確率が70%台に低下した。ただ、それでも高い水準ではあるが。

 果たしてそれらの指標を受けてFOMCメンバーの見方に変更があるか、今週はメンバーからの発言が注目される。

 きょうの高値は113.75付近だが、113円台後半に入ると上値が重くなるようだ。売りオーダーも観測されている。ただ、米株価も最高値圏で推移する中、米経済の先行き期待も根強く、下値では押し目買いが入るようだ。

USD/JPY 113.65

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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