株価指数先物【寄り前コメント】買い一巡後はNTショートによるTOPIX先物に比重を置いたスタンスに

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23150 +150 (+0.65%)
TOPIX先物 1621.0 +11.5 (+0.71%)
CME先物 23170 +170
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。トランプ政権が新型コロナウイルス治療で血漿(けっしょう)療法を承認したほか、英アストラゼネカが開発しているワクチンを大統領選前に承認・実用化することを検討していると伝わったことが材料視された。これを受けてアメリカン航空グループなど新型コロナウイルスの影響を大きく受けていたセクターや銘柄に買いが集中した。

 シカゴ先物清算値は大阪比170円高の2万3170円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比80円高の2万3080円で始まり、米国取引時間中は2万3020円~2万3080円辺りでの保ち合いが続いたが、引けにかけて強含み、終了間際には2万3170円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行でのスタートになりそうだ。トランプ政権が新型コロナウイルス治療で血漿療法を承認したとの報道や、グローベックスでの米先物の上昇はある程度は織り込まれているだろう。ただし、米国が新型コロナウイルスのワクチンと治療薬の承認を優先することで経済活動の再開が勢いを増すとの見方がバリュー株の見直しに向かわせており、東京市場もこの流れを引き継ぐ形になりそうだ。

 とはいえ、商いが低水準であるなかではポジションは傾けてくる動きは期待しづらい。シカゴ先物にサヤ寄せする形でインデックス買いが指数を押し上げることになりそうだが、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。そのため、日経225先物は2万3000円処が支持線として意識されそうで、権利行使価格の2万3125円を挟んだ2万3000円と2万3250円レベルでの推移を想定する。

 バリュー株へシフトしやすい流れからNT倍率の低下が意識されやすく、買い一巡後はNTショートによるTOPIX先物に比重を置いたスタンスになりそうだ。

株探ニュース

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