8日の東京株式市場は前日の欧州株高に追随して広範囲に買い戻される動きが優勢となり、日経平均株価は反発。ほぼ、この日の高値水準で着地した。 大引けの日経平均株価は前営業日比184円18銭高の2万3274円13銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は10億7485万株、売買代金概算は2兆941億1000万円。値上がり銘柄数は1757、値下がり銘柄数は344、変わらずは71銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日の米国株市場がレーバーデーの祝日に伴い休場だったことで手掛かり材料に欠けたが、欧州株市場が軒並み大きく買われたことを受けリスク選好の流れとなった。取引時間中はアジア株市場の動きや米株価指数先物の動向を横目に方向感が定まらず、日経平均は後場寄りに大口売りで伸び悩む場面もあった。しかし、後場終盤になって先物を絡め買い戻しの動きが活発化し、上げ幅を広げた。新型コロナウイルス収束への期待を背景に、業種別ではサービスや食品、不動産など内需株や鉄鋼、化学など景気敏感株が買われたほか、ここ調整色を強めていた半導体関連の一角にも押し目買いが観測された。東証1部全体の8割の銘柄が上昇する買い気の強い地合いとなり、売買代金も6営業日ぶりに2兆円台に乗せた。 個別では、アサヒグループホールディングス<2502>が大きく買われたほか、ファーストリテイリング<9983>も1000円を超える上昇。トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>などもしっかり。キーエンス<6861>も買いが優勢だった。富士製薬工業<4554>が急騰、サイネックス<2376>、ディー・エル・イー<3686>、エムティーアイ<9438>はストップ高に買われた。ダントーホールディングス<5337>が活況高、キューブシステム<2335>、ユーザーローカル<3984>が値を飛ばし、キャリアリンク<6070>も大幅高。 半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>はやや売りに押され、任天堂<7974>が下落。SMC<6273>も安い。イーレックス<9517>が急落となり、enish<3667>も大幅安。ラクーンホールディングス<3031>が利食われたほか、テモナ<3985>も大きく値を下げた。 出所:MINKABU PRESS
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