アジア株は上昇も上値重い、米中対立激化を懸念 米政府が中国人1000人余りのビザ無効に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株は上昇も上値重い、米中対立激化を懸念 米政府が中国人1000人余りのビザ無効に

東京時間11:11現在	
香港ハンセン指数   24502.51(+33.58 +0.14%)	
中国上海総合指数 3270.28(+15.89 +0.49%)	
台湾加権指数     12674.38(+65.80 +0.52%)	
韓国総合株価指数  2393.86(+18.05 +0.76%)	
豪ASX200指数    5909.10(+30.47 +0.52%)	

アジア株は総じて上昇、きのうの米株大幅反発を受け買い優勢で始まった。特に目立った買い材料はなく値ごろ感による買い戻しから、きのうの米株式指数は大幅反発した。ダウは439ドル高、ナスダックは2.7%高で引けた。前日に21%安と過去最大の下げを記録したテスラは11%近く反発して取引を終えた。また、英アストラゼネカがコロナワクチンの臨床試験を来週初めに再開する可能性があるとの報道も好感されているもよう。
ただ、米中対立激化懸念が高まっており、上海・香港は上値の重い展開。他のアジア株指数も上げ幅を縮めている。米株価指数も時間外で下げ幅を拡大している、11時時点でダウ先物は100ドル超安。
中国人民解放軍とつながりのある中国の研究者や学生の米国への入国を阻止するための措置として、米政府が中国人1000人余りのビザを無効にしたとロイターが報じている。

韓国株は0.76%高。ポータルサイト運営会社カカオ傘下のカカオ・ゲームズが本日コスダックに上場した。公開価格24000ウォンに対し48000ウォンで始まり、その後130%急騰し、62400ウォンと上限に達している。

豪州株は上げ幅を縮小。米中問題だけでなく豪中関係の悪化も懸念されている。豪当局が中国人ジャーナリストを事情聴取したとの報道が伝わっている。また、中国人学者2人のビザが取り消されたとも報じられた。先日には中国当局が豪州国籍のニュースキャスターを拘束した件や、中国駐在の豪人メディア記者2人が中国国家安全部から尋問を受けたため、豪大使館に保護され帰国した件もあり、両国の関係がさらに悪化する恐れがある。

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