ソフトウエアのアドビが6-8月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。パンデミックによるテレワーク拡大で、クラウドベースのクリエイティブ製品への需要が好調だった。また、リモートワークの拡大により、ドキュメント・クラウド部門も売上高が22%増加した。第4四半期の見通しも公表し、1株利益、売上高とも予想の範囲内ではあったものの、アナリストからは保守的との見解も出ている。 特にデジタルメディア部門の年ベースの経常収入(ARR)が96.3億ドルと予想を上回ったことが称賛されている。今回の決算は力強いファネルトレンドを示し、事業全般に渡り定着率および牽引力が改善していることが、ARRに表れているという。 ただ、株価は買い先行で始まったものの、すぐに下げに転じている。今回の好決算は、ある程度想定範囲内ではあったことや、第4四半期の見通しに物足りなさもあるのかもしれない。 (6-8月・第3四半期) ・1株利益(調整後):2.57ドル(予想:2.41ドル) ・売上高:32.3億ドル(予想:31.6億ドル) (定額制サービス:30億ドル(予想:29.1億ドル)) デジタルメディア:23.4億ドル(予想:22.9億ドル) デジタルメディア経常収入(ARR・年ベース):96.3億ドル(予想:94.4億ドル) クリエイティブ:19.6億ドル(予想:19.3億ドル) ドキュメント・クラウド:3.75億ドル(予想:3.67億ドル) ・営業利益(調整後):14億ドル(予想:13.1億ドル) ・研究開発費5.66億ドル (9-11月・第4四半期見通し) ・1株利益(調整後):2.64ドル(予想:2.64ドル) ・売上高:33.5億ドル(予想:33.6億ドル) (NY時間09:40) アドビ 494.82(-2.85 -0.57%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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