ドル円は5日続落 不確定要因が円へのフローを生み出しているとの指摘も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうもドル円は上値の重い展開が続いており、104.30円付近まで一時下落する場面が見られた。7月31日に付けた直近安値が104.20円付近にあるが、目先の下値メドとして意識される。ドル円はきょうで5日続落となっているが、明確な要因はないものの、FRBの低金利長期化観測や米大統領選の不確実性、そして、米中の緊張などへの意識がリスク回避の円高を呼び込んでいるとの指摘も聞かれる。

 また、日銀のイールドカーブ・コントロールにもかかわらず、日本のインフレは弱く、円の実質金利は上昇している。この日発表の日本の全国消費者物価指数(CPI)は前年比0.2%、生鮮除くコアに至ってはマイナス0.4%となっていた。

 市場は常に不透明感を嫌うが、目先に不確定要因が数多く見られる中で、これらの状況が日銀の量的緩和(QE)にも関わらず、円への資金フローを生み出しているという。

USD/JPY 104.44

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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