調整含みでややドル買いに、米加の祝日を控えて=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
調整含みでややドル買いに、米加の祝日を控えて=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ややドル買いの動き。このあとのNY市場がコロンブスデーのため銀行休業、債券市場休場となる。カナダも感謝祭で各市場が休場に。株式市場は前週末のNY市場で買われた流れを受けて、欧州株や米株先物は底堅く推移している。為替市場では、先週末のドル安にやや調整のドル買いが入っているが、値幅は限定的にとどまっている。ドル円は105円台半ばを中心に上下10銭程度の振幅。一時105.60近辺まで買われた。ユーロドルは1.18台前半から一時1.18台割れへ、ポンドドルは1.30台半ばから1.30ちょうど付近へと値を下げている。株式動向は安定しているが、調整の動きに押されてクロス円も安く、ユーロ円は124円台半ばへ、ポンド円は137円台前半へと軟化している。

 ドル円は105円台半ばでの取引。東京午後に105.43レベルに本日の安値を広げたあと、ロンドン市場では105.60台まで買い戻しが入った。その後は上下ともに抑えられて揉み合っている。欧州株や米株先物は前週末のNY株高を受けて引き続き堅調に推移しているが、米加の祝日ムードもあって値動きは落ち着いたものとなっている。

 ユーロドルは1.18近辺での取引。先週末に1.1830近辺まで買われて週明けを迎えた。オセアニア市場では高値から30ポイント弱の反落の動きだったが、その後は買い戻されている。ロンドン市場では再び下押しの動きとなっており、1.18台割れから安値を1.1793レベルに広げている。ユーロ円は124.80近辺が重くなり、安値を124.40台へと広げている。欧州株は小高く推移しており、リスク動向は安定している。このあとにラガルドECB総裁がIMF世銀総会で講演を行う。ユーロ売りは調整含みの動きだったようだ。

 ポンドドルは1.30台前半での取引。東京午後に1.3060レベルまで買われたあとは軟調な動きに転じている。ロンドン中盤にかけては1.3006レベルまで下押しされている。ポンド円は137.70近辺から137.20付近まで下落している。対ユーロではポンド買いが先行したが、すぐに切り返されており、方向性は希薄。英国とEUとの通商交渉が注目されるが、現時点では新たな材料はでてきていない。一部報道によるとマイナス金利について英中銀が英国の銀行に聞き取り調査を行っているという。現時点ではマイナス金利を導入する計画はないとしているが、必要な場合には対応できるよう準備を整えている状況だという。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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