リスク選好もドル円は上値重い 本日のレンジは20銭程度=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円はNY時間に入ってやや買いが出ており、105.50円付近まで上昇している。ここ数日、105.50円水準を試しに行くものの、いずれも上値を拒まれており、今回はどうか注目される。ただ、105.50円を超えると戻り売りオーダーも多数観測されているようだ。

 きょうの市場は、米追加経済対策への期待感を高めており、リスク選好の雰囲気がみられている。為替市場ではリスク選好のドル売りが優勢となっており、ドル円の上値は重い。一方で円売りの動きもあり、下値はサポートされている状況。ドルと円が同方向の動きとなる中で、きょうはドル安・円安からドル円の動きは鈍い。相変わらずの狭いレンジでの値動きを続けており、本日のレンジは20銭程度に収まっている。

 米追加経済対策について市場では、大統領選前の合意は半ば諦めぎみとなっているが、先週末にペロシ議長のチームが、「ホワイトハウスとの協議の期限を48時間後と設定し、20日一杯まで協議を継続したい」と述べていたことで、期待感を復活させているようだ。ペロシ議長はテレビ番組で「48時間というのは、選挙前に合意をまとめたいかどうかという点のみに関連している。われわれは選挙前にまとめたい」と語っていた。

 ペロシ議長の民主党は2.2兆ドル規模の対策を主張している。一方、トランプ大統領は1.8兆ドル超を主張。ただ、共和党は規模に難色を示しており、5000億ドル規模の主張に留めている状況。

 ペロシ議長とムニューシン長官が本日、現地時間午後3時(日本時間20日4時)に電話で協議すると伝わっているが、20日までに合意に漕ぎ着けられるか、未知数の部分も多い。

USD/JPY 105.47

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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