ポンドドルは1.29ドル台で上下動 英中銀の刺激策拡大の可能性は高いとの指摘も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.2940ドル付近での値動きとなっている。きょうは1.29ドル台での上下動に終始。英・EUの貿易交渉が不透明な中で、一時1.2915ドル付近まで下落していたが、ドル売りの流れの中で1.2980ドル台まで買い戻される場面もみられた。

 バルニエEU首席交渉官は「英国との協議に対するわれわれの扉は開かれたままだ」と述べていた一方で、英政府は「協議は建設的としているものの、スタンスに変化はない」と述べていた。ただ、バルニエ交渉官とフロスト交渉官は連絡は取り合っているという。お互い強硬姿勢は崩していないようだが、交渉は継続しているといった状況に変化はなさそうだ。

 ポンドについは英経済の先行きに不透明感が増していることも気掛かりとなっている。きょうはブリハ英中銀委員の講演原稿が伝わり印象的だったが、英国での感染再拡大により、英中銀がいずれかの時点で景気刺激策を拡大する可能性が高いことを示唆していた。金融政策の見通しは、追加の景気刺激へと傾いているという。

 また、感染者数の増加で、景気見通しの下振れリスクが顕在化し始めていると指摘したうえで、市場での混乱や不確実性の高かった3月に比べると、いまは量的緩和はそれほど効果的ではないかもしれないとも述べていた。

GBP/USD 1.2941 GBP/JPY 136.47 EUR/GBP 0.9142

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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