日経平均株価 始値 25145.66 高値 25401.30(12:31) 安値 25145.66(09:00) 大引け 25349.60(前日比 +444.01 、 +1.78% ) 売買高 16億8320万株 (東証1部概算) 売買代金 3兆4841億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は大幅高で7日続伸、2万5000円台を回復 2.ワクチン開発期待で景気敏感株中心にリスク選好の流れ継続 3.ナスダック下落続くも東京市場はハイテク関連も強い動きに 4.東証1部の74%の銘柄が上昇、33業種中30業種が高い 5.売買代金は前日は下回るものの約3兆5000億円と高水準 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比262ドル高と続伸した。米製薬大手ファイザーが9日に新型コロナワクチンの治験で高い有効性を示したと発表したことが引き続き好感された。 東京市場では、リスクを取る動きが一段と強まり日経平均株価は上値追いを加速、終値で2万5000円台を大きく回復した。 11日の東京市場は、引き続き主力株を中心にリスクオンの流れに乗る形で、日経平均は勢いよく上昇する形となった。米国株市場ではワクチン開発期待を背景とした経済正常化への思惑が投資家心理を強気に傾け、景気敏感株中心に買いを呼び込んでおり、この流れに追随する地合いとなった。また、米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数は連日で大きく下げたものの、きょうの東京市場では半導体などハイテクセクターも強い動きを示し、全体相場の上昇を後押しした。前日の日経平均は急騰後に上げ幅を大きく縮小させたが、きょうは朝方高く始まった後も漸次水準を切り上げる強調展開が際立った。全体の74%の銘柄が上昇し、業種別では33業種中30業種が上昇。東証1部の売買代金は前日の水準には届かなかったものの3兆5000億円近くに達した。 個別では、トヨタ自動車<7203>が大きく買われ、ファーストリテイリング<9983>も値を飛ばした。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上値指向。ファナック<6954>、日立製作所<6501>、日本電産<6594>なども上値を追った。明和地所<8869>がストップ高に買われたほか、テモナ<3985>も一時値幅制限いっぱいに買われた。関西みらいフィナンシャルグループ<7321>が急伸、カシオ計算機<6952>も高い。 半面、任天堂<7974>が大きく値を下げ、ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。JAL<9201>、リクルートホールディングス<6098>なども値を下げた。アクセル<6730>が一時ストップ安に売り込まれ、ネクソン<3659>も急落した。アイティメディア<2148>、ジャストシステム<4686>、アイスタイル<3660>などの下げも目立った。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約179円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ネクソン <3659> 、リクルート <6098> 、コナミHD <9766> 、エプソン <6724> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約78円。 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落はその他製品、空運業、情報・通信業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)鉱業、(3)保険業、(4)海運業、(5)銀行業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)サービス業、(2)金属製品、(3)水産・農林業、(4)繊維製品、(5)倉庫運輸関連。 ■個別材料株 △ツクイHD <2398> 上期経常が16%増益で着地・7-9月期も45%増益。 △ディーエヌエ <2432> 上期税引き前が3.5倍増益で着地・7-9月期も3.2倍増益。 △物語コーポ <3097> 7-9月期(1Q)経常は81%増益で着地。 △マツオカ <3611> 21年3月期経常を一転39%増益に大幅上方修正。 △テモナ <3985> 21年9月期営業利益2.1倍へ。 △T&S <4055> [東証M] 11月末を基準日に1→2の株式分割へ。 △太平洋セメ <5233> 通期業績上方修正で一転営業増益見通しに。 △鈴木 <6785> 第1四半期営業利益2.0倍。 △建設技研 <9621> 1-9月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・7-9月期も61%増益。 △学究社 <9769> 未定としていた21年3月期は2割強の営業増益見通し。 ▼パンチ <6165> 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落。 ▼青山財産 <8929> 今期経常を一転26%減益に下方修正。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)テモナ <3985> 、(2)鈴木 <6785> 、(3)明和地所 <8869> 、(4)物語コーポ <3097> 、(5)学究社 <9769> 、(6)レオン <6272> 、(7)関西みらい <7321> 、(8)ディーエヌエ <2432> 、(9)太平洋セメ <5233> 、(10)日本空港ビル <9706> 。 値下がり率上位10傑は(1)アクセル <6730> 、(2)ランド <8918> 、(3)パンチ <6165> 、(4)ネクソン <3659> 、(5)ITメディア <2148> 、(6)イフジ産業 <2924> 、(7)ジャスト <4686> 、(8)大塚商会 <4768> 、(9)オークネット <3964> 、(10)日シス技術 <4323> 。 【大引け】 日経平均は前日比444.01円(1.78%)高の2万5349.60円。TOPIXは前日比28.27(1.66%)高の1729.07。出来高は概算で16億8320万株。東証1部の値上がり銘柄数は1614、値下がり銘柄数は493となった。日経ジャスダック平均は3601.35円(26.64円高)。 [2020年11月11日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。