日経平均株価 始値 26659.53 高値 26870.47(09:26) 安値 26648.69(09:01) 大引け 26732.44(前日比 +79.92 、 +0.30% ) 売買高 11億5345万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆3331億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日ぶり反発、ワクチン普及期待で買い優勢 2.英国に続き米国でもファイザーのワクチン承認が追い風材料 3.日経平均2万7000円近辺では戻り売りに押され伸び悩む 4.前引け時点では8割以上の銘柄が上昇も大引けは減少傾向に 5.業種別では海運や機械など景気敏感株の一角に買いが目立つ ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは前日比47ドル高と3日ぶりに反発した。米食品医薬品局(FDA)は米ファイザーが開発した新型コロナワクチンの使用を推奨したことを受け、経済活動の正常化に対する期待が相場を支えた。 週明けの東京市場では、朝方売り買い交錯で始まった後、日経平均株価が急速に上値指向となる買い気の強い地合いだったが、後場に入ると上値が重くなった。 14日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数などが高安まちまちではっきりしない展開だったこともあって、様子見ムードが予想されたが、寄り後は急速に買い優勢となった。英国や米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が開始され、ワクチン普及によって経済活動が正常化することへの期待がマーケット心理を強気に傾けた。ただ、日経平均2万7000円台が近づくと利益確定の売り圧力が強まるこれまでのパターンとなり、後場に入ると上値の重さが意識され取引終盤には2万6700円近辺まで水準を切り下げた。業種別では海運や機械など景気敏感セクターの一角に買いが目立った。個別株ベースでみると、前引け時点では8割以上の銘柄が上昇していたが、後場終盤に伸び悩んだこともあり、大引けは6割強にまで減少した。 個別では、断トツの売買代金をこなすソフトバンクグループ<9984>が高かったほか、売買代金2位の任天堂<7974>は一時2000円を超える上昇をみせた。トヨタ自動車<7203>も上値指向。東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>なども強い動き。三菱重工業<7011>の上昇も目を引く。東邦アセチレン<4093>、大豊工業<6470>、神栄<3004>、三菱製鋼<5632>、フリービット<3843>などがストップ高に買われる人気となった。木村化工機<6378>も物色人気。 半面、ソニー<6758>が冴えず、第一三共<4568>もやや売りに押された。レーザーテック<6920>も軟調。グッドコムアセット<3475>、ヤーマン<6630>が急落したほか、ミサワ<3169>も大きく値を下げた。サイバーリンクス<3683>が安く、ヤマハ<7951>、ZOZO<3092>、アイモバイル<6535>なども売られた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、NTTデータ <9613> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約71円。うち38円はSBG1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ヤマハ <7951> 、オリンパス <7733> 、エムスリー <2413> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)機械、(4)その他金融業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)空運業、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)食料品。 ■個別材料株 △ギグワークス <2375> [東証2] 上振れ着地や連続2ケタ増益見通し。 △カラダノート <4014> [東証M] 8-10月期(1Q)経常は1億円で着地。 △rakumo <4060> [東証M] 今期経常を48%上方修正・最高益予想を上乗せ。 △スマレジ <4431> [東証M] 店舗関連ソリューション事業者を対象に投資・育成支援事業をスタート。 △NexusB <4764> [JQG] 第4四半期業績に不良債権売却による営業損益を計上。 △菱製鋼 <5632> 「22年3月期連結営業損益で30億円の黒字目指す」との報道。 △明電舎 <6508> 「国内外でEV用モーターや関連部品を増産」との報道。 △アジャイル <6573> [東証M] 「マイナビ進学」と学校法人向けインスタグラム活用支援で提携。 △エイケン工業 <7265> [JQ] 21年10月期は70%営業増益で5円増配を見込む。 △エイシアンS <8946> [JQ] 中国の海南太禾控股集団と戦略提携覚書を締結。 ▼ミサワ <3169> 第3四半期営業利益32%減。 ▼東競馬 <9672> 20年12月期最終利益を下方修正。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アセチレン <4093> 、(2)大豊工業 <6470> 、(3)神栄 <3004> 、(4)菱製鋼 <5632> 、(5)三井ハイテク <6966> 、(6)フリービット <3843> 、(7)木村化 <6378> 、(8)ワイエイシイ <6298> 、(9)エンプラス <6961> 、(10)日理化 <4406> 。 値下がり率上位10傑は(1)グッドコムA <3475> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)ミサワ <3169> 、(4)トビラシステ <4441> 、(5)日東網 <3524> 、(6)サイバーリン <3683> 、(7)鎌倉新書 <6184> 、(8)富山銀 <8365> 、(9)メドピア <6095> 、(10)T&K <4636> 。 【大引け】 日経平均は前日比79.92円(0.30%)高の2万6732.44円。TOPIXは前日比8.51(0.48%)高の1790.52。出来高は概算で11億5345万株。東証1部の値上がり銘柄数は1333、値下がり銘柄数は755となった。日経ジャスダック平均は3721.32円(24.54円高)。 [2020年12月14日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。