日経平均株価 始値 26683.11 高値 26736.84(10:00) 安値 26605.54(14:09) 大引け 26687.84(前日比 -44.60 、 -0.17% ) 売買高 13億6771万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆5135億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は反落、押し目買いで下げ幅は小幅にとどまる 2.新型コロナの世界的感染拡大でロックダウンの動きなど警戒 3.国内でも観光支援策の停止で景気先行きへの懸念が再び浮上 4.市場の視線はFOMCの結果とパウエルFRB議長の会見に 5.業種別の値上がりはわずか5業種で、下げは空運株が目立つ ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比184ドル安と反落した。ワクチン接種開始を好感も、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動制限を懸念した売りが出た。 東京市場では、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことなどを嫌気して日経平均株価は軟調な地合いとなったが、下値では押し目買いも観測された。 15日の東京市場は、見送りムードの強い展開となった。世界的に新型コロナの感染拡大が加速し、ロックダウンなどの経済活動を規制する動きが再燃、国内でも菅政権は観光支援策を一時停止することを決定、景気先行きに対する懸念が買い気を削ぐ格好となった。あすまでの日程で行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑も上値を重くした。ただ、前日の米国株市場ではNYダウが安かったもののハイテク株比率の高いナスダック総合指数はプラス圏を維持したこともあって、東京市場でも日経平均の下げ幅は限定的なものにとどまった。業種別では33業種中、値上がりは紙パルプ、ガラス土石、非鉄など5業種にとどまり、値下がりでは空運株の下落率が際立っている。東証1部の売買代金は2兆2000億円台と8日以来の低水準だった。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、任天堂<7974>も朝高後に軟化した。トヨタ自動車<7203>も弱含み、ANAホールディングス<9202>は大幅安となった。東京エレクトロン<8035>が売り優勢となり、神戸物産<3038>も安い。オリエンタルランド<4661>も下落した。Link-U<4446>、ジェイ・エス・ビー<3480>は急落。木村化工機<6378>、新日本理化<4406>が大きく利食われたほか、フリービット<3843>も大幅反落となった。 半面、エムスリー<2413>が買われ、ファナック<6954>も買い優勢、村田製作所<6981>も堅調だった。日本金属<5491>がストップ高、Hamee<3134>も一時値幅制限いっぱいに買われた。日本ハウスホールディングス<1873>が大幅高、ハイアス・アンド・カンパニー<6192>も値を上げた。三谷産業<8285>、三菱製鋼<5632>、日本電波工業<6779>なども高い。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、ファナック <6954> 、第一三共 <4568> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 、アサヒ <2502> 、リクルート <6098> 。押し下げ効果は45円。 東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)ガラス土石製品、(3)非鉄金属、(4)精密機器、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)保険業、(3)鉄鋼、(4)電気・ガス業、(5)ゴム製品。 ■個別材料株 △日本ハウス <1873> 1000万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △ブラス <2424> 未定としていた21年7月期業績は黒字転換を見込む。 △Hamee <3134> 5-10月期営業18%増益。 △ホットリンク <3680> [東証M] 20年12月期業績予想を上方修正。 △セルソース <4880> [東証M] 21年10月期営業利益は38%増見込む。 △Pアンチエイ <4934> [東証M] 上期業績予想を上方修正。 △日金属 <5491> 「マグネシウム合金二次電池負極用新合金」サンプルの試験提供を来年1月開始。 △MSOL <7033> 21年10月期営業益予想4.2倍とV字回復へ。 △JSP <7942> 「ピーブロック」21年3月期営業益予想を上方修正。 △ビジョナリー <9263> [JQ] 10月中間期営業損益は計画上振れ。 ▼JSB <3480> 今期経常は3%減益へ。 ▼クミアイ化 <4996> 今期経常は7%減益。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日金属 <5491> 、(2)Hamee <3134> 、(3)ブラス <2424> 、(4)日本ハウス <1873> 、(5)神栄 <3004> 、(6)ファルテック <7215> 、(7)HyAS&C <6192> 、(8)三谷産業 <8285> 、(9)MSOL <7033> 、(10)OKK <6205> 。 値下がり率上位10傑は(1)リンクユー <4446> 、(2)JSB <3480> 、(3)木村化 <6378> 、(4)ダイヤHD <6699> 、(5)日理化 <4406> 、(6)アセチレン <4093> 、(7)フリービット <3843> 、(8)グッドコムA <3475> 、(9)カナデン <8081> 、(10)神戸物産 <3038> 。 【大引け】 日経平均は前日比44.60円(0.17%)安の2万6687.84円。TOPIXは前日比8.47(0.47%)安の1782.05。出来高は概算で13億6771万株。東証1部の値上がり銘柄数は894、値下がり銘柄数は1177となった。日経ジャスダック平均は3707.29円(14.03円安)。 [2020年12月15日] 株探ニュース
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