ダウ平均は反発 雇用指標や英・EUの貿易交渉への期待がサポート=米国株前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式23日(NY時間12:09)
ダウ平均   30230.77(+215.26 +0.72%)
ナスダック   12806.81(-1.11 -0.01%)
CME日経平均先物 26695(大証終比:+215 +0.81%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。朝方発表になった米新規失業保険申請件数が予想外に縮小していたことから買いが先行した。土壇場で難航していた英・EUの貿易交渉に大きな進展があったと伝わっていることも株式市場をサポートしている。本日中にも合意しそうな情勢だ。

 米議会で可決された9000億ドル規模の米追加経済対策にトランプ大統領が苦言を呈し、個人への直接給付の増額を含む多くの変更を加えるよう要請している。対策には国民1人当たり600ドルの直接給付が含まれているが大統領は、2000ドルに増やすよう求めている。ただ、大統領は拒否権行使までは言及しておらず、市場も冷静な受け止めをしているようだ。

 足元の感染拡大が依然として収束を見せず、制限措置が再導入されている。変異種への懸念も高まる中で市場は、短期的には景気は圧迫されるとの見方が有力視されている。しかし、ワクチン接種もあり長期的には景気は回復傾向を強めるとの見方に変化はないようだ。そのギャップを今回の追加経済対策が埋めると期待している。

 エネルギーや産業株が上昇しているほか、貿易交渉のニュースで米国債利回りが上昇しており、銀行株も堅調。旅行レジャーや航空株も買いが膨らんでいる。

 一方、IT・ハイテク株はまちまちで、ナスダックは前日付近での推移が続いている。これまで相場をリードしてきた大手IT・ハイテク株に利益確定売りが入っている。

アルファベット(C) 1727.50(+4.00 +0.23%)
フェイスブック 269.53(+2.44 +0.91%)
ネットフリックス 517.78(-9.55 -1.81%)
テスラ 642.92(+2.58 +0.40%)
アマゾン 3196.97(-9.55 -0.30%)
エヌビディア 523.70(-7.43 -1.40%)
ツイッター 54.55(-0.36 -0.66%)

ダウ採用銘柄
J&J 152.44(-0.28 -0.18%)
P&G 137.01(+0.46 +0.34%)
ダウ・インク 55.26(+0.59 +1.08%)
ボーイング 220.90(+2.12 +0.97%) 
キャタピラー  178.33(+1.75 +0.99%) 
ハネウェル  211.35(+3.41 +1.64%) 
ビザ 206.47(+0.63 +0.31%) 
ナイキ 142.60(+0.15 +0.11%)
ウォルグリーン 39.82(+0.57 +1.44%) 
3M 174.58(-0.20 -0.11%) 
セールスフォース  228.62(-2.55 -1.10%) 
シェブロン 86.03(+1.67 +1.98%) 
コカコーラ 53.21(+0.45 +0.85%) 
ディズニー 173.55(+3.10 +1.82%) 
マクドナルド 212.81(+0.89 +0.42%) 
ウォルマート 143.15(-1.05 -0.73%)
ホームデポ 268.94(-1.10 -0.41%)
JPモルガン 125.46(+3.79 +3.11%)
トラベラーズ  137.20(+0.72 +0.53%)
ゴールドマン  256.36(+6.27 +2.51%)
アメックス 117.97(+3.42 +2.99%) 
ユナイテッドヘルス 340.28(+5.27 +1.57%)
IBM 124.64(+1.03 +0.83%)
アップル  131.70(-0.18 -0.14%)
ベライゾン 59.00(+0.01 +0.01%)
マイクロソフト  222.43(-1.51 -0.67%)
インテル 46.42(+0.25 +0.54%)
アムジェン 223.08(+2.12 +0.96%)
メルク 80.24(+0.82 +1.03%)
シスコシステムズ 44.41(-0.28 -0.63%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

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