株価指数先物【引け後コメント】日経225先物は3万円回復、米系証券経由の大幅な買い越し目立つ

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 30100 +720 (+2.45%)
TOPIX先物 1957.5 +29.5 (+1.53%)

 日経225先物(3月限)は12日の日中終値比720円高の3万100円で取引を終了。寄り付きは2万9690円とシカゴ先物(2万9615円)を上回るギャップスタートから始まり、一気に2月SQ値(2万9718円77銭)を突破。ショートカバーが強まるなか、現物の寄り付き後には3万円の大台を回復した。その後は短期的な達成感から2万9850円辺りでこう着したが、現物の後場取引開始後には再び動意づいて3万円を挟んでの推移に。引けにかけてはさらに上げ幅を広げる展開となり、現物の取引終了後には3万130円まで上昇し、3万100円で取引を終えた。

 15日の米国市場は祝日で休場となるため、先物にヘッジ対応で先回り的な買いが向かったうえに、レバETFなどの調整に伴う先物買いが引けに向けて集中したとみられる。また、グローベックスの米株先物が強い値動きで推移しており、祝日明け後の米国株高への思惑も高まったようだ。

 引けにかけての日経平均株価の上昇場面では、ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> 、オリンパス <7733> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> など指数寄与度の大きい値がさ株がけん引する格好で、日経225型中心の資金が流入している。そのため、NT倍率は先物中心限月が15.37倍で取引を終えている。テクニカル面では抵抗線として意識されていた25日移動平均線(15.32倍)を突破してきており、NT倍率の上昇を想定したNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションが積み上がりやすくなりそうだ。

 オプションでは権利行使価格3万円のほか、3万250円、3万500円の建玉が積み上がっている。3万円の大台回復により、いったんは利益確定などもあって強弱感は対立しやすく、権利行使価格2万9750円辺りまでの調整は想定内であろう。ただし、現状は売り込みづらい需給状況であると同時に、積極的に上値を買い上がることも慎重になりやすい。目先的には3万円を下回る水準での押し目買い狙いのスタンスになりそうだ。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが2360枚、ソジェンが1220枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが2290枚、シティが2000枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1320枚、ABNアムロが1300枚、ドイツが1060枚、三菱UFJが1010枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが2390枚、JPモルガンが1110枚、BofAが940枚程度の買い越しだった。日経225先物、TOPIX先物ともに米系証券経由での大幅な買い越しが目立つ。

株探ニュース

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