株価指数先物【寄り前コメント】 VIX指数はコロナ前の水準に接近

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29850 +130 (+0.43%)
TOPIX先物 1973.5 +11.5 (+0.58%)
シカゴ先物 29815 +95
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 17日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、政策金利の誘導目標レンジの据え置きを決定。また、少なくとも2023年いっぱいは金利がゼロ付近で維持されるとの予想を示した。これを受けて早期の金融引き締めへの警戒感が後退する形となり、景気敏感株を中心とした物色となった。 

 シカゴ先物清算値は大阪比95円高の2万9815円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9720円で始まり、概ね2万9660円~2万9740円辺りでのレンジ取引が続いた。その後、FOMCの結果を受けて米国市場が上昇する中、レンジを上放れ、高値水準である2万9850円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で買い先行で始まることになろう。波乱なくFOMCを通過したことで安心感が広がり、買い戻しの動きも意識されやすい。さらに、次は日銀の金融政策決定会合に関心が集まることになるものの、警戒感は過度に高まることはなさそうだ。また、VIX指数は19.23と昨年2月半ば以来の水準まで低下。コロナ前の水準に接近したことから、リスク選好寄りのスタンスになろう。

 SOX指数の上昇もあり、東京市場でも指数寄与度の大きい値がさハイテク株への物色が見込まれる。そのため、朝方は日経225型への買いが意識されやすく、NT倍率の上昇にも繋がりそうである。しかし、買い一巡後は米国同様、景気敏感株への資金流入が意識されやすく、TOPIX優位へ流れが移行する展開を想定。そのため、NTショートのスタンスは継続しておきたいところであろう。


 


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