19日の東京株式市場で日経平均株価は急反落。米長期金利が上昇し前日の米株式市場が下落したほか、日銀がETFの買い入れ対象から日経平均連動型を外すと発表したことも相場の波乱要因となった。日経平均は3万円を再び割り込んだが、TOPIXは上昇した。 大引けの日経平均株価は前日比424円70銭安の2万9792円05銭。東証1部の売買高概算は21億187万株。売買代金概算は4兆4456億2000万円となった。値上がり銘柄数は1491と全体の約68%、値下がり銘柄数は623、変わらずは81銘柄だった。 18日の米株式市場では、NYダウが前日比153ドル安と反落。米10年債利回りが一時1.75%と急上昇したことからインフレ懸念が台頭。ハイテク株が多いナスダック指数は3%下落した。この流れを受けた東京市場も売り先行で始まった。米国市場の動向が警戒され半導体関連などハイテク株が軟調に推移した。後場に入り日銀の金融政策の修正が発表され、ETFの買い入れ対象は日経平均連動型を外すことが公表されたことからファーストリテイリング<9983>が急落するなど売りが膨らみ一時600円近い下落となった。その一方、銀行など金融株の上昇でTOPIXは上昇し9日続伸したほか、日経ジャスダック平均も11連騰となるなど明暗が分かれた。 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>など日経平均への寄与度の高い銘柄が売られた。ソニー<6758>や村田製作所<6981>、日本電産<6594>、SUMCO<3436>などハイテク株も下落。Zホールディングス<4689>やリクルートホールディングス<6098>、エムスリー<2413>も安い。 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが高く、第一生命ホールディングス<8750>や東京海上ホールディングス<8766>など生損保株が上昇し、八十二銀行<8359>や七十七銀行<8341>、静岡銀行<8355>など地銀株が軒並み高となった。日本航空<9201>や日本郵船<9101>、ENEOSホールディングス<5020>など景気敏感株が高く、ホンダ<7267>やSUBARU<7270>が値を上げた。 出所:MINKABU PRESS
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