株価指数先物【寄り前コメント】 3万円固めから3万500円を意識したスタンスに

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 30250 +170 (+0.56%)
TOPIX先物 1992.5 +10.5 (+0.52%)
シカゴ先物 30185 +105
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。予想を上回る良好な結果となった3月雇用統計に続き、3月のISM非製造業総合景況指数も63.7と過去最高になったことが好感された。サービス業の拡大ペースが大きく加速しており、新型コロナ関連の各種制限緩和に伴う景気回復期待が一段と高まっている。また、フェイスブック、アマゾンドットコム、アップルは終値ベースで過去最高値を更新するなど、クオリティ株の強い値動きが目立った。

 シカゴ先物清算値は大阪比105円高の3万185円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の3万70円で始まり、その後は3万100円を挟んだ狭いレンジ推移に。米国市場の取引開始直後に軟化する場面が見られたものの、3万30円と大台の3万円をキープ。引けにかけての米国市場の上昇を受けて強含み、3万250円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から買い優勢のスタートが見込まれる。米雇用統計の結果からISM製造業についても良好な内容は予想されていたものの、想定以上の内容となったことにより、インデックスに絡む売買が集中しやすい。オプション権利行使価格の3万250円を中心レンジに3万円~3万500円での推移が見込まれよう。

 VIX指数については、17.91と引き続き18.00を下回っており、リスク選好との見方は継続。また、NT倍率は先物中心限月で15.17倍に上昇して取引を終えているが、15.20倍辺りに75日移動平均線が位置している。同線を明確に上放れてくるようだとNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)へのシフトに傾きやすいとの見方となる。米国ではクオリティ株物色が再燃しており、東京市場でもハイテク株を中心に波及期待もあり、日経平均型優位の動きが想定されよう。

株探ニュース

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