日経平均株価 始値 27929.01 高値 27961.96(09:00) 安値 27385.03(14:29) 大引け 27448.01(前日比 -699.50 、 -2.49% ) 売買高 14億0835万株 (東証1部概算) 売買代金 3兆0523億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は約700円安で3日続落、米株急落でリスクオフ 2.4月米CPIが市場予想を大幅に上回り、インフレ懸念加速 3.国内で新型コロナの感染拡大が続き、経済活動への影響懸念 4.日経平均寄与度の高い値がさ株売られ、全体指数の下げ助長 5.全体の8割の銘柄が下落、中小型株は大幅高する銘柄も散見 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは681ドル安と3日続落した。4月の消費者物価指数が市場予想を上回ったことから長期金利が上昇し、幅広い銘柄で売りが優勢となった。 東京市場では、前日のNYダウ急落を受け引き続きリスク回避の売り圧力が強い展開となり、日経平均株価は下げ足を強める展開となった。 13日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅な下げとなったことを受け、主力株中心に売りがかさむ展開となった。注目された4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回り、インフレ懸念から米長期金利が大きく上昇し市場心理を冷やしている。国内では新型コロナウイルスの感染者数拡大が続き、経済活動が停滞することへの懸念も重荷となった。日経平均寄与度の高い値がさ株に売られるものが目立ち、全体の下げを助長した。日経平均は後場終盤に下げ足を強め下落幅は一時760円前後に広がった。ただ、東証1部の8割強の銘柄が下落したが、中小型株中心にプラス圏で引けている銘柄も300銘柄以上あり、大幅高も散見されるなど全面安商状という印象ではなかった。売買代金は3兆円を上回った。 個別では、売買代金で群を抜いたソフトバンクグループ<9984>が700円超の下落となり、ファーストリテイリング<9983>、東京エレクトロン<8035>なども大きく値を下げた。トヨタ自動車<7203>が軟調、任天堂<7974>も売りに押された。日本電産<6594>が冴えず、NEC<6701>の下げも目立つ。日本金属<5491>、アニコム ホールディングス<8715>が急落、 ネクソン<3659>も商いを伴い大きく売り込まれた。マネックスグループ<8698>も下値模索。 半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が大きく買われ、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も買いが優勢だった。NTT<9432>も堅調。ミツバ<7280>がストップ高に買われたほか、武蔵精密工業<7220>、NISSHA<7915>なども値を飛ばした。アイフル<8515>が物色人気、サントリー食品インターナショナル<2587>、ワコム<6727>なども高い。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はセブン&アイ <3382> 、花王 <4452> 、丸井G <8252> 、旭化成 <3407> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ネクソン <3659> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約401円。 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)ゴム製品、(3)その他金融業、(4)食料品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)電気機器、(4)サービス業、(5)その他製品。 ■個別材料株 △ベネ・ワン <2412> 22年3月期は連続2ケタ増益見通しで増配も予定。 △応用技術 <4356> [JQ] 第1四半期営業益は45%増で着地。 △メック <4971> 21年12月期業績予想を増額修正。 △東洋炭素 <5310> 21年12月期経常利益予想を一転増益に上方修正。 △アライドアキ <6081> [東証M] 今期業績予想を上方修正。 △武蔵精密 <7220> 22年3月期経常利益は8割増益見通しで25円増配へ。 △市光工 <7244> 今12月期営業利益大幅増額で前期比3倍に。 △ミツバ <7280> 22年3月期は経常60%増益見通しで3期ぶり復配へ。 △NISSHA <7915> 今12月期営業益は30億円の大幅増額で44%増予想。 △アイフル <8515> 前期経常利益11倍で今期は25%増益見通し。 ▼田中化研 <4080> [JQ] 今期経常は赤字拡大へ。 ▼NEC <6701> 今期最終は55%減益へ。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ミツバ <7280> 、(2)東京きらぼし <7173> 、(3)武蔵精密 <7220> 、(4)NISSHA <7915> 、(5)森六 <4249> 、(6)市光工 <7244> 、(7)河合楽 <7952> 、(8)ベネ・ワン <2412> 、(9)アイフル <8515> 、(10)東洋炭素 <5310> 。 値下がり率上位10傑は(1)日金属 <5491> 、(2)アニコムHD <8715> 、(3)ネクソン <3659> 、(4)NEC <6701> 、(5)日揮HD <1963> 、(6)アクセル <6730> 、(7)大阪チタ <5726> 、(8)セレス <3696> 、(9)クレハ <4023> 、(10)インプレス <9479> 。 【大引け】 日経平均は前日比699.50円(2.49%)安の2万7448.01円。TOPIXは前日比28.91(1.54%)安の1849.04。出来高は概算で14億0835万株。東証1部の値上がり銘柄数は335、値下がり銘柄数は1800となった。日経ジャスダック平均は3804.99円(38.02円安)。 [2021年5月13日] 株探ニュース
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