ダウ平均は反落 インフレ圧力の高まりによるFRBへの懸念根強い=米国株序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式17日(NY時間12:25)
ダウ平均   34264.27(-117.86 -0.34%)
ナスダック   13317.50(-112.48 -0.84%)
CME日経平均先物 27705(大証終比:-65 -0.23%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。インフレ圧力の高まりによるFRBの金融引き締めに対する懸念が根強い。きょうのIT・ハイテク株主導で下落している。

 先週末に発表された米小売売上高とミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回る内容となった。直近高まっているインフレ期待を相殺する内容となったが、インフレの高まりは需要サイドの問題ではなく、供給サイドの問題が大きい可能性を先週末の指標は示していたとの声も聞かれる。きょうはクラリダFRB副議長の発言が伝わっており、インフレ上昇は一時的で早期の資産購入ペース縮小にも慎重姿勢を堅持していたが、供給サイドの問題がインフレ期待上昇の主因であれば、FRBは慎重姿勢を変えづらいのではとの声も聞かれる。今週は注目の経済指標の発表も少ない中で19日水曜日のFOMC議事録の公表が注目される。

 取引開始前にAT&Tがメディア事業を分離し、ディスカバリーと統合すると発表した。CNNやHBOからHGTVやフードネットワークに至る資産を統合し、新しい巨大エンターテインメント企業が誕生する。アナリストからは両社にとって理に適っているとして、歓迎する声が相次ぎ、両銘柄が上昇。

 今週は小売株の決算が相次ぐ。インフレが米消費者の需要にどう影響を与えているかを占ううえでも注目される。

 エネルギーや銀行が上昇している一方で、IT・ハイテクのほか産業株が軟調。ナスダックも下落。

ディスカバリー 34.25(-1.40 -3.93%)
AT&T 32.58(+0.34 +1.05%)

アルファベット(C) 2310.44(-5.72 -0.25%)
フェイスブック 312.49(-3.45 -1.09%)
ネットフリックス 486.15(-7.22 -1.46%)
テスラ 576.17(-13.57 -2.30%)
アマゾン 3250.26(+27.36 +0.85%)
エヌビディア 558.97(-10.75 -1.89%)
ツイッター 51.96(+0.23 +0.44%)

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 410.14(+0.34 +0.08%)
メルク 79.94(+1.65 +2.11%)
マクドナルド 231.65(-0.07 -0.03%) 
マイクロソフト  244.49(-3.66 -1.47%)
ホームデポ 316.53(-7.10 -2.19%)
ボーイング 225.07(-3.40 -1.49%) 
ベライゾン 58.38(-0.31 -0.53%)
ビザ 226.40(-0.54 -0.24%) 
ハネウェル  225.82(-1.68 -0.74%) 
ナイキ 136.00(+0.07 +0.05%)
トラベラーズ  159.98(-0.53 -0.33%)
ディズニー 169.86(-3.84 -2.21%) 
ダウ・インク 70.53(+0.70 +1.00%)
セールスフォース  213.56(-4.10 -1.88%) 
シスコシステムズ 52.86(-0.04 -0.08%)
シェブロン 109.99(+0.52 +0.48%) 
コカ・コーラ 54.79(+0.06 +0.11%) 
ゴールドマン  369.48(+0.71 +0.19%)
キャタピラー  243.83(+1.60 +0.66%) 
ウォルマート 139.05(-0.47 -0.34%)
ウォルグリーン 55.15(+0.38 +0.68%) 
インテル 55.15(-0.20 -0.36%)
アメックス 156.55(-0.60 -0.38%) 
アムジェン 253.49(+1.90 +0.76%)
アップル  125.82(-1.63 -1.28%)
P&G 138.21(+0.20 +0.14%)
JPモルガン 164.22(+0.21 +0.13%)
J&J 170.87(+0.65 +0.38%)
IBM 145.61(+0.93 +0.64%)
3M 203.99(-0.39 -0.19%) 

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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