東京株式(大引け)=200円高、米ハイテク株高とアジア株上昇を横目に反発

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 29日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻される形となり、日経平均は反発した。前日の米国株市場でハイテク株が強さを発揮したことが市場のセンチメントを改善させた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比200円76銭高の2万7782円42銭と反発。東証1部の売買高概算は11億6971万株、売買代金概算は2兆5790億円。値上がり銘柄数は1287、対して値下がり銘柄数は821、変わらずは82銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方買い優勢で始まったあと、前引けにかけて上げ幅を縮小したが、後場は一段高で始まり最後まで高値圏で売り物を吸収した。注目されたFOMCの結果は想定通り金融政策に変更はなく、その後のパウエルFRB議長の記者会見も概ねハト派的な内容と捉えられ波乱要因とはならなかった。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることは警戒材料だが、以前のように感染者数に神経質に相場が反応するということはなくなっている。企業の決算発表が徐々に本格化するなか、好業績株を物色する動きが全体を支えた。きょうは中国・上海株や香港株などアジア株市場が総じて堅調だったことも市場のセンチメント改善に貢献した。全体売買代金も膨らみ2兆5800億円弱とオプションSQ算出日の今月9日以来の高水準だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金で反発し7000円台を回復、ソニーグループ<6758>も物色人気となり、トヨタ自動車<7203>もしっかり。アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、キーエンス<6861>も買われた。村田製作所<6981>、リクルートホールディングス<6098>なども高い。日産自動車<7201>も大幅高。東京機械製作所<6335>が値上がり率トップに買われ、NSユナイテッド海運<9110>も急騰。マネックスグループ<8698>も値を飛ばした。

 半面、レーザーテック<6920>が軟調、任天堂<7974>も値を下げた。サイバーエージェント<4751>も安い。エムスリー<2413>も売りに押された。シマノ<7309>が大きく利食われたほか、TDK<6762>も値を下げた。アイモバイル<6535>は急落した。エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が大幅安、ピー・シー・エー<9629>も急反落となった。

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