ユーロドル、ショートカバーに一服感 本日の強い指標もECBはハト派継続か=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのユーロドルは1.19ドル台を回復する場面がみられたものの、NY時間にかけて戻り売りが優勢となっており、1.18ドル台半ばに伸び悩んでいる。今週はFOMCを挟んで急速にリバウンド相場を演じていたことから、本日は月末の取引ということもあり、ショートカバーに一服感も出ているようだ。

 ロンドン時間に第2四半期のユーロ圏GDPと7月の消費者物価速報値が発表され、伴に予想を上回った。GDPについてはEU復興基金からの支援や行動規制の解除でホスピタリティやレジャーなどサービスへの支出が伸びた。特に南欧の伸びが寄与している。一方、消費者物価についても前期比で2.0%、前年比で2.2%と予想を大きく上回り、ECBの新たな中期的インフレ目標に沿った水準に上昇している。

 ただ、デルタ株の感染再拡大による下振れリスクも警戒される中で、今回の数字をもってECBがタカ派に転じると考えている向きは少ない。

EUR/USD 1.1861 EUR/JPY 130.18 EUR/GBP 0.8528

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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