ドル買い優勢、ドル円は111円台に接近=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い優勢、ドル円は111円台に接近=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。欧州株や米株先物が買い先行の今週の取引を開始するなかで、米10年債利回りは一時1.49%台と、3カ月ぶりの高水準に上昇。ドル円は東京市場では110.54レベルまで下落する場面があったが、ロンドン時間に入ると買いが強まり、110.99レベルと7月5日以来の高値水準をつけている。ユーロドルは序盤に1.17台割れから1.1685レベルまで下落、9月23日以来の安値水準となった。ただ、その後はユーロ円の買戻しとともに1.17台を回復している。ユーロ円は129.50割れまで下落したあと、129.90付近へと反発、東京早朝の高値を更新した。ただ、ユーロは対ポンドでは軟調。ドイツ総選挙でSPDが僅差で勝利をおさめ、ショルツ氏は緑の党、自由民主党との連立を目指すと表明した。メルケル時代の終焉で、政治不安定となることが警戒された面も。ポンドドルは1.36台後半から1.3710台へと上昇。ポンド円も151円台前半から一時152円台乗せと堅調。NY原油先物が堅調なことや対ユーロでの買いフローが下支えとなった。

 ドル円は110円台後半での取引。米10年債利回りが1.49%近辺まで上昇、欧州株や米株先物は買いが先行している。ドル円は110.99レベルまで買われ、7月5日以来の高値水準となった。先週後半からの続伸の勢いが止まらない。

 ユーロドルは1.17近辺での取引。序盤に1.1685レベルまで下落、9月23日安値1.1684レベルにほぼ並んだ。しかし、その後は買い戻しが入り、1.17台をかろうじて回復している。ただ、ロンドン早朝の1.1720付近までは戻しきれていない。ユーロ円は序盤に129.50割れまで下押しされたあとは、上昇に転じている。東京朝方の高値を上抜いて129.90台へと上伸している。ただ、対ポンドでは売り圧力が強く、ユーロ買いの勢いを抑制している。ドイツ総選挙で与党連合が僅差でSPDに敗北しており、政治不安定への警戒もあるようだ。

 ポンドドルは1.37近辺での取引。序盤に1.3660付近まで下押しされたが、その後は堅調な足取り。高値を1.3710台へと伸ばし、その後も高止まりしている。ポンド円は151.20付近から152.10台までほとんど一方通行で買われている。ユーロポンドが下落しており、ポンド買いが総じて優勢になっている。NY原油先物が一時75ドル台乗せとなったことも支援材料となったもよう。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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