ドル買い優勢、米長期金利上昇で、供給問題でポンド安も=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い優勢、米長期金利上昇で、供給問題でポンド安も=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。米長期金利が急上昇していることが背景。米10年債利回りは1.47%台から1.55%近辺まで水準を大きく上げた。ドル円は111円台でしっかりと推移しており、高値を111.40台まで伸ばしている。ユーロドルは1.17近辺から1.16台後半へと下落。また、インフレ警戒で欧州株や米株先物が下落しており、円買いも交錯。ユーロ円は130円台に乗せているが、売りに押される場面もあった。そのなかでポンド売りが目立っている。英国ではガソリン供給不足となっており、トラックやタクシーの営業に問題がでている。EU離脱や新型コロナの影響などによる海外労働者不足で、トラック運転手が足りないという。クリスマスに向けた物資供給が懸念されている。ポンドドルは1.37台割れから1.36台割れへ、ポンド円は152円台半ばから151円台半ばへとそれぞれ大幅下落。先日からはムードが一変している。対ユーロでもポンドは下落。

 ドル円は111円台前半での取引。東京市場で111円台にしっかりと乗せたあと、ロンドン市場では一段高となっている。米10年債利回りが一時1.55%近くまで上昇し、ドル買いを誘った。取引中盤にかけて111.40台へと上昇している。

 ユーロドルは1.16台後半での取引。東京午後に1.1703レベルまで買われたあとは、売りの流れが再開している。ロンドン序盤には米債利回り上昇とともに1.1672レベルまで安値を広げた。ユーロ円は130円台に乗せている。欧州株安を受けて一時130円台割れとなる場面があったが、その後は再び買われており、130.20近辺へと高値を伸ばしている。この日は対ポンドでのユーロ買いも入っており、ユーロ相場は比較的底堅い。ビルロワデガロー仏中銀総裁は、インフレ見通しはECBが緩和政策を維持すること正当化、と慎重な見方を示していたが、特段の反応は見られなかった。

 ポンドドルは1.36近辺での取引。ロンドン早朝に1.37台割れとなったあとは一方通行で下落している。足元では一時1.36台を割り込んで、安値を1.3590台へと広げている。ポンド円も152.50台まで買われたあとは売り一色。足元では安値を151.50近辺へと広げている。ユーロポンドは0.8520台から0.8590台へと上伸。。英国ではガソリン供給不足となっており、トラックやタクシーの営業に問題がでている。EU離脱や新型コロナの影響などによる海外労働者不足で、トラック運転手が足りないという。クリスマスに向けた物資供給が懸念されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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