株価指数先物【引け後コメント】 買い一巡後は2万9500円~2万9600円辺りで保ち合い

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 29490 -130 (-0.43%)
TOPIX先物 2033.5 -2.0 (-0.09%)

 日経225先物(12月限)は前日比130円安の2万9490円で取引を終了。寄り付きは2万9820円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9705円)を上回る格好で、買い先行で始まった。ただし、開始直後に付けた2万9840円を高値に下げに転じると、前場半ばには一時2万9520円まで下げ幅を広げた。その後は2万9500円近辺での底堅さは意識されたものの戻りは鈍く、引け間際には2万9500円~2万9550円水準での保ち合いを経て、2万9490円と本日の安値で取引を終えた。

 5日の米国市場が上昇した流れを受けて買い先行で始まったが、寄り付き直後を高値に軟化し、概ね2万9500円~2万9600円辺りでの保ち合いだった。後場半ばには「中国不動産大手の中国恒大集団が、6日が期日のドル建て社債の利払いを見送った」と伝わったことも、戻りの鈍さにつながったようだ。また、グローベックスの米株先物が小幅ながらマイナス圏で推移していたこともさらに手掛けづらくさせる要因となった。

 なお、注目されたソフトバンクグループ<9984>の決算は、第2四半期累計(4-9月)純利益が前年同期比80.7%減の3635億円だった。ビジョン・ファンドで中国の投資先企業の株価が下落し、業績の足を引っ張ったようである。同社の株価は決算を受けてPTSで弱い値動きをみせており、ショートが先行している。この影響から日経225先物のナイトセッションでもショートが先行する格好となり、16時53分現在、2万9440円まで下落。もっとも、アク抜けにつながる可能性もあるため、まずはADR市場で底堅い値動きをみせてくるかが注目されそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.50倍を中心とした保ち合いだった。全体としてはTOPIXがやや優位ではあったものの、東京エレクトロン<8035>やオリンパス<7733>、ダイキン<6367>の上昇が日経平均型を下支えした。

 手口面では、日経225先物はクレディスイスが620枚、野村が590枚、ドイツが340枚、JPモルガンが230枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが990枚、バークレイズが340枚、ソジェンが260枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが540枚、ソジェンが430枚、野村が420枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが890枚、モルガンSが420枚、ABNアムロが410枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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