ドル売り先行も値動き落ち着く、ドル円１１４円台前半＝ロンドン為替概況

ドル売り先行も値動き落ち着く、ドル円１１４円台前半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場では、ドル売りが先行した。前日と同様にこれまでのドル高の流れに調整が入る地合いとなっている。ユーロドルは東京市場で軟化した流れを受けて、ロンドン朝方には1.1314レベルまで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入ると買いに転じており、足元では高値を1.1348レベルまで伸ばしている。ユーロは対円でも堅調で129円台前半での揉み合いから上放れて129.60付近へと上昇。対ポンドでもユーロが買い戻されている。前日までの値動きに調整が入る形になっている。ポンドドルは序盤に上値を試し、1.3514レベルまで上昇したが、その後は1.3490付近へと押し戻されている。ポンド円は154.27近辺まで買われた後は154円ちょうど付近での揉み合いに。ドル円は一瞬.114円台割れとなる場面があったが、すぐに買い戻しが入り114円台前半で揉み合っている。主要な英欧経済指標の発表はなく、欧州株は米債などの値動きは鈍い。ＮＹ原油先物には売り圧力がかかっているが、豪ドルやカナダドルは底堅く推移しており、反応薄。トルコリラが再び最安値を更新。トルコ中銀は予想通り政策金利を１６％から１５％に引き下げた。ただ、１２月には利下げを終了するのかどうかを見極めるとした。

　ドル円は114円台前半での取引。前日海外市場での下落のあと、東京市場では113.88レベルまで下値を広げる場面があった。しかし、その後は下げ渋っており、ロンドン市場では一瞬114円台割れとなるも、その後は114.20付近での揉み合いに落ち着いている。米１０年債利回りは１．５７％台から１．６０％付近で小幅に上下動しているが、ドル円の反応は鈍い。

　ユーロドルは1.13台前半での取引。朝方に1.1314レベルまで下押しされたが、その後は買いが優勢。足元では1.1348レベルまで高値を伸ばした。ユーロ円も底堅い動き。129.20付近での揉み合いを上放れると、高値を129.58レベルまで伸ばしている。ユーロポンドも買い戻しが入っている。総じて、前日のユーロ売りに巻き返しの動きが出ている。

　ポンドドルは1.34台後半での取引。ロンドン序盤に1.3514レベルまで一段高となったあとは、1.35台割れ水準へと押し戻されている。ポンド円は154.27レベルまで買われたあとは、154円ちょうど付近での揉み合いに落ち着いている。ユーロポンドが反発しており、0.8380台から0.8410台へと上昇している。この日は英国関連の主要経済指標発表はなく、前日までの値動きに調整が入る形となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

• ポンドドル一時１．２５６３近辺に高値伸ばす＝ロンドン為替
  為替

  NEW

  05/03(金) 17:49
• 通貨オプション　ボラティリティー　ドル円１週間１３．５％近辺、緊張感が持続
  為替

  NEW

  05/03(金) 17:27
• ノルウェー・クローネ買いの反応、中銀の引き締め継続姿勢で＝ロンドン為替
  為替

  NEW

  05/03(金) 17:24
• 【これからの見通し】米雇用統計とその後の本邦金融当局の対応に注目
  為替

  NEW

  05/03(金) 15:53
• テクニカルポイント　ドルカナダ、中立水準で推移　１．３６－１．３８でのレンジ相場
  為替

  NEW

  05/03(金) 15:35