NY株式18日(NY時間16:21) ダウ平均 35870.95(-60.10 -0.17%) S&P500 4704.54(+15.87 +0.34%) ナスダック 15993.71(+72.14 +0.45%) CME日経平均先物 29600(大証終比:+30 +0.10%) きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続落。序盤は売りが優勢となり、ダウ平均は276ドル安まで下げる場面も見られた。ただ、その後はIT・ハイテク株中心に根強い買いも入り、前日付近まで戻している。S&P500は過去最高値を更新。 序盤の下げは感染拡大の兆候が再び出ていることや、インフレへの警戒を先取りした動きとの声も聞かれた。ただ、好調な企業決算が下値をサポート。特にエヌビディア<NVDA>の決算でIT・ハイテク株がサポートされている。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力のゲーム部門が好調だったほか、データセンター部門も予想を上回った。第4四半期についても予想を上回る売上高見通しを示している。データセンター向けチップの需要が拡大していることが背景。 また、取引開始前に発表の大手百貨店の決算が好調だったことも相場をサポート。メーシーズ<M>とコールズ<KSS>が発表していたが、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。サプライチェーン問題が取り沙汰される中、粗利益率も予想を上回り、市場に安心感をもたらしたようだ。 ナスダックは一旦マイナスに転じる場面もあったが、プラスに浮上した。エヌビディアのほか、アマゾン<AMZN>、アップル<AAPL>、AMD<AMD>が指数をサポート。一方、リビアン<RIVN>やルシード<LCID>といったスタートアップの電気自動車(EV)は利益確定売りが続いた。 アップルは5日続伸。同社が電気自動車(EV)の開発を加速しており、完全自律運転機能を改めて開発プロジェクトの中心に据えていると伝わった。 食品のクラフト・ハインツ<KHC>が3日続落。前日引け後に大株主の投資会社3Gグローバルが持ち株を売却したことを明らかにした。 シスコシステムズ<CSCO>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表。同社が注力しているサービス部門の売上高が予想を下回った。ガイダンスも公表し、第2四半期の売上高の伸びが予想を下回ったほか、1株利益、粗利益率も予想を下回る見通しを示した。また、通期についても1株利益、売上高とも予想を若干下回っている。部品不足の影響で売上高が低調になる見通しを示した格好。 半導体製造装置の部品を手掛けるアムテック・システムズ<ASYS>が大幅安。7-9月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を下回った。同社株は今年に入って140%近く上昇しており、今回の決算は物足りなかったようだ。 香水やボディケアなどパーソナルケア用品の製造を手掛けるバス&ボディワークス<BBWI>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第4四半期のガイダンスについては、1株利益が予想を下回っていたものの、今回の決算に対する市場の評価は良好なようだ。 女性用下着のヴィクトリアズ・シークレット<VSCO>が決算を受け大幅高。同社は今年、Lブランズから分社化したが、第3四半期の1株利益が予想を上回ったことは、投資家に安心感をもたらしたようだ。なお、Lブランズはバス&ボディワークス<BBWI>に社名を変えて存続。 シスコシステムズ<CSCO> 53.63(-3.13 -5.51%) エヌビディア<NVDA> 316.75(+24.14 +8.25%) コールズ<KSS> 62.48(+6.00 +10.62%) メーシーズ<M> 37.37(+6.53 +21.17%) クラフト・ハインツ<KHC> 35.37(-1.19 -3.25%) アムテック<ASYS> 11.20(-4.06 -26.61%) バス&ボディワークス<BBWI> 78.37(+3.92 +5.27%) ヴィクトリアズ・シークレット<VSCO> 57.91(+7.40 +14.65%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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