NY株式22日(NY時間16:20) ダウ平均 35753.89(+261.19 +0.74%) S&P500 4696.56(+47.33 +1.02%) ナスダック 15521.89(+180.80 +1.18%) CME日経平均先物 28720(大証終比:+280 +0.98%) きょうも市場はリスク回避の雰囲気を一服させており、NY株式市場も買い戻しが続いている。ダウ平均、ナスダックとも続伸。この日発表の12月調査の米消費者信頼感指数は7月以来の高水準となっていた。オミクロン株を中心に米国でも感染が再拡大しており、インフレも高進。それにもかかわらず、米消費者のセンチメントは楽観的なことが示された。雇用が堅調な改善を見せていることがフォローとなっている面もありそうだ。 市場は感染再拡大、インフレ高進、FRBのタカ派姿勢へのシフトへの懸念に取り組んできたが、それらの懸念もここに来て一服感も出始めているのかもしれない。来年は財政刺激策も縮小し、FRBのサポートも後退するが、経済と株式市場が持ちこたえられるか、市場はテストしているとの指摘も出ていた。 また、12月は過去の経験則から、最も穏やかな月だが、これまでのところ2021年で最も不安定な月となっているとの声も聞かれる。 エネルギーや銀行が上昇したほか、IT・ハイテク株はまちまな動きも全体的には買い戻しが入った。ナスダックは1%超上昇。また、医薬品や航空株も堅調に推移している。 個別にテスラ<TSLA>が上昇。同社のマスクCEOが自身が保有する株式の10%売却の達成に十分な株式を処分したと述べたことが材料視されている。同CEOは、保有するストックオプションの権利行使に伴う税負担に備えて、保有株の10%を売却する方針を示した。11月にツイッターで、その是非を問う投票を実施したが、賛成が過半数を占めた。それ以降、同CEOは売却を進め、同社株も上値の重い展開が続いていた。 ファイザー<PFE>が後半に上げに転じた。FDAが同社の新型ウイルス感染向けの経口治療薬の緊急使用を許可した。家庭薬として使用することができる。 キャタピラー<CAT>が続伸。きょうの米株式市場は感染拡大を警戒したリスク回避の雰囲気が一服し、同社株も買われている。きょうはアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を240ドルとしていた。 アマゾン<AMZN>が一時下げに転じる場面が見られた。米連邦取引委員会(FTC)がアマゾンのクラウド事業に対する反トラスト調査を本格化させると伝わった。 アリババ<BABA>がNY市場で下落。中国政府が同社のクラウド子会社との情報共有提携を一時停止したと報じられたことが嫌気されている。21世紀経済報道が報じた。中国工業情報省はアリババ傘下のアリババ・クラウドとの情報共有パートナーシップを停止した。サイバーセキュリティー上の脆弱性を迅速に報告・対処しなかったことを理由に挙げている。 医薬品のアラコス<ALLK>が急落。同社は好酸球や肥満細胞に起因する疾患の治療に用いられるモノクローナル抗体AK002を開発。アナリストが抗体薬「リレンテリマブ」の臨床試験の結果を受けて、目標株価を従来の150ドルから一気に17ドルに引き下げた。 半導体のマグナチップ・セミコンダクター<MX>が上昇。自社株買いの発表を好感している。7500万ドル相当の自社株買いを発表した。同社の現在の時価総額の約8.6%にあたる。同社の自社株買いは2017年1月に表明して以来となる。市場からも、同社は株主価値の最大化のために全て手段を使っており、ポジティブとのコメントが聞かれた。 ブラックベリー<BB> 9.41(+0.16 +1.73%) アリババ<BABA> 117.81(-5.17 -4.20%) アラコス<ALLK> 8.55(-75.84 -89.87%) マグナチップ<MX> 20.18(+1.33 +7.06%) キャタピラー<CAT> 202.15(+3.84 +1.94%) ファイザー<PFE> 59.55(+0.60 +1.02%) アップル<AAPL> 175.64(+2.65 +1.53%) マイクロソフト<MSFT> 333.20(+5.91 +1.81%) アマゾン<AMZN> 3420.74(+12.40 +0.36%) アルファベットC<GOOG> 2938.98(+54.57 +1.89%) テスラ<TSLA> 1008.87(+70.34 +7.49%) メタ・プラットフォームズ<FB> 330.45(-3.75 -1.12%) AMD<AMD> 143.88(-0.37 -0.26%) エヌビディア<NVDA> 294.00(+3.25 +1.12%) ツイッター<TWTR> 43.90(-0.46 -1.04%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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