NY株式27日(NY時間15:33) ダウ平均 36240.32(+289.76 +0.81%) ナスダック 15845.21(+191.84 +1.23%) CME日経平均先物 29000(大証終比:+350 +1.21%) NY時間の終盤に入ってダウ平均は本日高値圏で推移している。クリスマス連休明けのNY株式市場でダウ平均は4日続伸。感染拡大への懸念は根強いものの、重症化へのリスクは低いとの研究レポートもあり、市場では楽観的な雰囲気が広がっている。きょうはホリデーシーズンの強い小売売上高のレポートが公表されていたことが相場を支援した模様。マスターカード<MA>の発表によると、11月1日から12月24日までの米小売売上高はeコマースブームに支えられて、前年比8.5%増加したと発表した。これを受け小売株の一角が堅調だった。 一方、オミクロン株の影響が航空業界に打撃を与えている。感染拡大によるクリスマス期間中のフライトのキャンセルが2800便を超えた。また、乗務員不足や北西部での寒波がそれに輪をかけた。ユナイテッド航空<UAL>とデルタ航空<DAL>はクリスマス期間中のフライトのうち12%以上がキャンセルされた。航空会社にとってクリスマス期間は1年で最大の繁忙期でもあり、航空業界にとっては痛手となる。 パンデミック後の景気回復もピークを過ぎ、各国の中銀や政府がインフレ抑制のために刺激策縮小に動く中で、今のサイクルにおける次の局面は調整だと見る向きも多い。しかし、今年幾度となく最高値を更新した米株高がすぐに終わる理由はないとの見方も出ている。米大手銀によると、投資家のポジショニングはすでに低水準で、買い戻しが期待できることなどを踏まえると、今は大きく売り込まれる環境にはないという。投資家のポジショニングは弱気過ぎる。市場はタカ派の中央銀行と弱気なオミクロン株という物語を過度に織り込んでいると指摘している。 なお、12月の最後の5取引日と1月の最初の2日の動きは1945年以来75%の確率で米国株の前兆となっているとの調査も出ていた。 エネルギーや銀行が上昇しているほか、IT・ハイテク株も堅調でナスダックは1%超上昇。 ヴェロ3D<VLD>が上昇。同社は航空宇宙や防衛産業向けに金属部品製造の3Dプリンターを提供する。航空宇宙産業の顧客向けに初の「サファイヤXC」を納入したと発表した。 医療従事者向けに、腰椎・胸椎・頸椎の固定器具など医療装置を手掛けるサーガライン<SRGA>が下落。新株発行と社債で計3億ドル規模の資金調達計画を申請した。 ウェブ・ホスティングサービスを手掛けるゴーダディ<GDDY>が上昇。物言う株主のスターボードが約8億ドル相当の6.5%の株式を取得したと伝わった。 中国の配車サービス大手の滴滴グローバル<DIDI>が下落。英FT紙が、滴滴が従業員に対し、保有する自社株の売却を無期限に禁止する措置を講じたと報じた。滴滴の株式を巡っては、6月のIPO後180日間売却を制限するロックアップ期間の終了日が本日となっている。 ブリッジバイオ<BBIO>が70%超急落。トランスサイレチンアロード心筋症(ATTR-CM)の治験薬「アコラミディス」の12カ月に渡る臨床試験(第3フェーズ)で、主要評価目標を達成できなかったと発表した。 デルタ航空<DAL> 38.88(-0.42 -1.07%) ユナイテッド航空<UAL> 44.37(-0.51 -1.13%) アメリカン航空<AAL> 18.11(-0.15 -0.82%) サウスウエスト航空<LUV> 41.64(-0.23 -0.55%) ヴェロ3D<VLD> 8.21(+0.59 +7.74%) サーガリアン<SRGA> 0.78(-0.06 -7.31%) ゴーダディ<GDDY> 82.19(+6.19 +8.14%) 滴滴<DIDI> 5.32(-0.28 -5.00%) ブリッジバイオ<BBIO> 11.39(-29.23 -71.97%) アップル<AAPL> 179.81(+3.53 +2.00%) マイクロソフト<MSFT> 341.44(+6.75 +2.02%) アマゾン<AMZN> 3392.22(-29.15 -0.85%) アルファベットC<GOOG> 2956.79(+13.94 +0.47%) テスラ<TSLA> 1095.13(+28.13 +2.64%) メタ・プラットフォームズ<FB> 346.29(+11.05 +3.29%) AMD<AMD> 154.21(+8.07 +5.52%) エヌビディア<NVDA> 308.55(+12.15 +4.10%) ツイッター<TWTR> 44.25(+0.09 +0.20%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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