NY株式30日(NY時間15:47) ダウ平均 36461.71(-26.92 -0.07%) ナスダック 15777.14(+10.92 +0.07%) CME日経平均先物 28910(大証終比:+130 +0.45%) NY時間の終盤に入ってダウ平均は前半の上げを失っている。きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸して始まったものの、その後は伸び悩む展開となった。一方、IT・ハイテク株は買い優勢となりナスダックは上昇していたものの、終盤になって前日付近に伸び悩んでいる。 前半の上げは、取引開始前に発表された米新規失業保険申請件数は20万人を下回り、引き続き好調な労働市場の改善を示していたことがフォローとなった模様。 今年の取引も本日を含めてあと2日となる中、感染拡大は続いているものの、オミクロン株はそれほど深刻な症状を引き起こさないとの楽観的な見通しが相場を支えている。ただ、緩やかではあるが、行動制限も再度実施される中で、経済への影響が実際にどの程度になるのかは、来年に持ち越しになりそうだ。 来年の米株式市場に強気な見方が多いものの、警戒感を示す声も出ている。今年の株式相場は過去にあまり見られない異例と言える堅調な展開だったという。何度か調整局面があったが、いずれも深い押しは無く、5%程度の下落が主流だったという。しかし、来年はより大幅な下落と控えめなリターンが待ち受けていると指摘。場合によっては2桁の下落率も想定され、その後に買い戻されたとしても、控えめな戻りに留まり、強気相場の終焉を示唆する可能性があると指摘している。高インフレの中でFRBのサポートが期待できない点もあるのかもしれない。 セクター別では、全体的にセクター内でまちまちな動きが多い中、エネルギーが下落しているほか、昼過ぎからクルーズ株に売りが強まった。米疾病対策予防センター(CDC)がワクチン接種済みでもクルーズ船の利用避けるよう勧告した。航空株は上昇。 個別にバイオジェン<BIIB>が反落。前日は韓国メディアが、サムスンが同社の買収で交渉中と伝えたことで買いが強まった。しかし、サムスンがその報道を否定したことから、戻り売りが強まっている格好。 マイクロン・テクノロジー<MU>が反落。中国・陝西省の西安市で先週、ロックダウンが実施されたことから、一部のコンピューター用半導体メモリーの生産が影響を受けていると明らかにした。 燃料電池による発電所開発を手掛けるフューエルセル・エナジー<FCEL>が反発。前日は8-10月期決算(第4四半期)で1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。ただ、今回の決算を受けて投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価も従来の4ドルから5ドルに引き上げたアナリストもいる。 RRドネリー&サンズ<RRD>が上昇。同社は企業向けに商業印刷からデータ分析管理などのサービスを提供。現金で1株11ドルの拘束力のない買収提案を受け取ったと発表した。同社はすでに投資会社のチャタムと1株10.85ドルでの買収で合意している。ただ、同社の取締役会はチャタムとの合意推奨を再確認した。 輸送システムを手掛けるトゥーシンプル<TSP>が3日ぶりに反発。同社はトラックの自動運転技術も開発しており、公道でのドライバーなしの運転試験で80マイル(128Km)の走行を達成した。今回の試験を受けアナリストからも高評価が伝わっていた。 カーニバル<CCL> 20.53(-0.26 -1.25%) ロイヤル・カリビアン<RCL> 77.56(-0.67 -0.85%) ノルウェージャン<NCLH> 21.06(-0.53 -2.43%) マイクロン<MU> 94.37(-1.81 -1.88%) バイオジェン<BIIB> 239.66(-18.66 -7.22%) フューエルセル<FCEL> 5.32(+0.21 +4.01%) RRドネリー<RRD> 11.21(+0.54 +5.07%) トゥーシンプル<TSP> 35.73(+3.64 +11.34%) アップル<AAPL> 178.69(-0.69 -0.38%) マイクロソフト<MSFT> 340.18(-1.77 -0.52%) アマゾン<AMZN> 3380.00(-4.02 -0.12%) アルファベットC<GOOG> 2924.10(-5.99 -0.20%) テスラ<TSLA> 1072.19(-14.00 -1.29%) メタ・プラットフォームズ<FB> 345.22(+2.28 +0.66%) AMD<AMD> 145.82(-2.44 -1.65%) エヌビディア<NVDA> 297.54(-2.47 -0.82%) ツイッター<TWTR> 44.61(+1.85 +4.33%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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