株価指数先物【引け後コメント】 CスイスがTOPIX型のショートカバーを強め、NT倍率は14.43倍に低下

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 29230 +360 (+1.24%)
TOPIX先物 2025.0 +29.0 (+1.45%)

 大発会の日経225先物(3月限)は前日比360円高の2万9230円で取引を終了。寄り付きは2万9040円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8925円)を上回るギャップスタートとなり、12月29日以来の2万9000円を回復して始まった。その後、2万8940円まで上昇幅を縮める場面があったものの、昨年11月下旬以降の上値抵抗線だった75日移動平均線が支持線に変わるなか、前場半ば辺りから上げ幅を広げ、12月17日につけた戻り高値(2万9150円)を突破し2万9240円まで上昇した。いったんはこう着を見せたものの、戻り高値水準での底堅さが意識されるなか、後場半ばには一時2万9300円まで上げ幅を広げた。引けにかけては高値圏での保ち合いを続け、持ち高調整の売りにより2万9230円で取引を終えた。

 3日の米国市場の上昇を受けて買い先行で始まり、寄り付き時点で11月下旬以降の上値抵抗線だった75日線をクリアした。その後、上げ幅を縮める局面においては75日線が支持線として機能する格好となった。前場半ば以降は戻り高値水準を支持線に底堅い値動きを見せており、ショートカバーを交えたインデックス買いが断続的に入ったようである。

 また、中国の不動産リスクが警戒されるなか、香港ハンセン指数が反発して始まったことが安心感につながった。香港市場はその後、マイナス圏で推移するものの、小幅な下げにとどまっていたこともあり、新たなショートの動きにはつながらなかった。また、グローベックスの米株先物が後場に入り小幅ながらもプラスに転じていたことも、ショートカバーに向かわせる格好となった。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.43倍に低下した。東京エレクトロン<8035>が最高値更新で日経平均株価をけん引したものの、川崎汽船<9107>が10%超、商船三井<9104>は6%超、日本郵船<9101>が4%を超える上昇など海運株が軒並み強い動きを見せたほか、トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、本田技研工業<7267>といった自動車株も上昇し、TOPIXを押し上げる格好となった。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1980枚、三菱UFJが1070枚、大和が520枚、クレディスイスが360枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2130枚、ドイツが860枚、JPモルガンが790枚、BNPパリバが760枚、野村が570枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1880枚、ゴールドマンが1770枚、BNPパリバが1690枚、ABNアムロが1170枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが2010枚、BofAが1420枚、ドイツが1070枚、JPモルガンが720枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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