NY株式5日(NY時間16:22) ダウ平均 36407.11(-392.54 -1.07%) S&P500 4700.58(-92.96 -1.94%) ナスダック 15100.18(-522.54 -3.34%) CME日経平均先物 29045(大証終比:-225 -0.78%) きょうのNY株式市場は大幅反落。後半になって売りが強まり、ダウ平均は400ドル近く下落した。ナスダックも3%超の下落。午後になってFOMC議事録が公表されたが、全体的に予想以上にタカ派な印象が強く、速いペースでの早期利上げの可能性を示唆したほか、バランスシートは前のサイクルよりも速く縮小の可能性も示唆した。3月利上げ開始の可能性を高める内容でもあり、株式市場はネガティブな反応を示した。 ただ、市場では今年の見通しを上方修正する動きが相次いでおり、きょうも米大手銀がS&P500株価指数の今年末の目標を5100ポイントに上方修正した。10月末に4900ポイントを予想していた。昨年の最後の2カ月間の株価上昇が要因だと述べている。 来週は米大手銀を皮切りに10-12月期決算が始まるが、最近の市場の動きを裏付ける内容になるという。通期の見通しは、感染拡大とサプライチェーン問題が続いているにもかかわらず、快適さを提供するはずだという。株価目標の設定プロセスで10項目を使用するが、特に決算関連のアプローチは新たな目標を最も支持しているという。一方、センチメントとインフレはそれほど支持的ではないという。FRBの動向変化や感染拡大、頑固なサプライチェーンとインフレの問題が気掛かりだが、すでによく認識されていることではあるとも言及している。それよりも、全体の成長への警戒が最大のリスクかもしれないとも指摘した。 また、今年は米国債利回りの上昇が予想される中、IT・ハイテク株から景気回復の恩恵を受けやすい割安な循環株へのローテーションが加速するとの見方も出ているようだ。 個別にアドビ<ADBE>が4日続落。きょうはアナリストが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ、目標株価も従来の635ドルから575ドルに引き下げたことが伝わった。 ファイザー<PFE>が3日ぶりに反発。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の59ドルから70ドルに引き上げた。前日終値から28%高い水準を示唆。 セールスフォース<CRM>が下落し、ダウ平均を圧迫。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。2022年の同社の成長が予想以上に鈍化する可能性を指摘。 インテル<INTC>が逆行高。きょうから米ラスベガスで世界最大のテクノロジー見本市「CES2022」が開催されているが、同社はプロセッサーやグラフィック用チップの新製品を発表。アナリストからは、同製品の力強いベンチマークに励まされており、同社のイノベーションは改善したと考えているとのコメントも聞かれた。 電気自動車(EV)スタートアップのリビアン<RIVN>が下落。同社の大株主で提携しているアマゾン<AMZN>が欧州の自動車メーカー、ステランティスとソフトウエア開発で協力し、配送用の新たな電動バンを購入することで合意したことを嫌気。 アドビ<ADBE> 514.43(-39.57 -7.14%) ファイザー<PFE> 55.63(+1.10 +2.02%) セールスフォース<CRM> 227.67(-20.56 -8.28%) インテル<INTC> 53.87(+0.73 +1.37%) リビアン<RIVN> 90.01(-11.38 -11.22%) アップル<AAPL> 174.92(-4.78 -2.66%) マイクロソフト<MSFT> 316.38(-12.63 -3.84%) アマゾン<AMZN> 3287.14(-63.30 -1.89%) アルファベットC<GOOG> 2753.07(-135.26 -4.68%) テスラ<TSLA> 1088.12(-61.47 -5.35%) メタ・プラットフォームズ<FB> 324.17(-12.36 -3.67%) AMD<AMD> 136.15(-8.27 -5.73%) エヌビディア<NVDA> 276.04(-16.86 -5.76%) ツイッター<TWTR> 39.50(-1.35 -3.30%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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