NY株式1日(NY時間12:43) ダウ平均 35120.03(-11.83 -0.03%) ナスダック 14219.39(-20.49 -0.15%) CME日経平均先物 27045(大証終比:+15 +0.06%) きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。きょうから2月相場に入ったが、様子見気分が広がっている。1月はパンデミックで急落した2020年3月以来の最悪の相場展開となった。高インフレに対するFRBの積極利上げへの警戒や、ウクライナ情勢が雰囲気を圧迫した。 市場からは、「今年はFRBが刺激策を解除し、パンチボウルが取り下げられる年になる。株式市場はこれまでの酔いを醒ます段階になる」との声は多い。 市場では、FRBの年内5回の利上げを織り込む動きが見られており、一部からは3月以降、毎FOMCで利上げを行い、7回の利上げを予想するタカ派な見方まで出ている状況。しかし、FOMC以降これまで伝わっている米地区連銀総裁の発言からは、そこまでのタカ派な雰囲気はない。3月の利上げ開始への言及は多いものの、利上げ回数については3回か4回といった見方が多く、市場が過度にタカ派に織り込み過ぎている可能性も留意される。 一方、ウクライナ情勢に関しては、米国防総省がきのう、NATOの東側への米軍配備の可能性について東欧の同盟国と活発に議論していると発表し、地政学的な緊張は変わらずに高い状態が続いている。米国はウクライナ情勢による広範な影響から少し隔離されているが、エネルギー価格がかなり上昇していることから、その影響が見え始めている。 きょうは取引開始前にエクソンモービル<XOM>やUPS<UPS>が決算を発表していたが、ポジティブな反応を示している。決算はS&P500企業のうち172社が発表を終了した。そのうち78.5%が予想を上回る利益計上している。きょうは引け後に、GM<GM>、アルファベット<GOOG>が発表予定。今週はメタ<FB>やアマゾン<AMZN>も予定されている。 個別にAT&T<T>が下落。同社は、傘下のワーナー・ブラザーズを事業分割し、ディスカバリー<DISCA>と経営統合させる件で、これまで計画していたスプリットオフ方式ではなく、スピンオフ方式を選択すると発表した。また、統合完了とともに、配当性向を従来の計画だった40ー43%の下限である、40%に引き下げることも発表した。 UPS<UPS> 230.31(+28.10 +13.90%) AT&T<T> 24.40(-1.10 -4.31%) アップル<AAPL> 173.28(-1.50 -0.86%) マイクロソフト<MSFT> 306.43(-4.55 -1.46%) アマゾン<AMZN> 2992.00(+0.53 +0.02%) アルファベットC<GOOG> 2733.50(+19.53 +0.72%) テスラ<TSLA> 926.18(-10.54 -1.13%) メタ・プラットフォームズ<FB> 315.82(+2.56 +0.82%) AMD<AMD> 114.60(+0.35 +0.30%) エヌビディア<NVDA> 242.50(-2.36 -0.96%) ツイッター<TWTR> 37.50(-0.01 -0.03%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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